2019-10-21 23:29 — asano
カテゴリー:
またもやNECのVシリーズのSONYマーキング品です。
CXQ71054P、もちろんNECのμPD71054のソニー型番です。さらに元をたどればIntelの8254, 8253に辿り着きます。
μPD71054には8MHz版と10MHz版があります。これもそうなのかと思ったら手持ちのデータシートには8MHz版しか記載がありません。後から10MHz版が登場した可能性は残りますが...
以前にも書いたと思いますが、これの存在意義はどこら辺にあるのでしょう?
このような同一品種を複数社で供給するいわゆるセカンドソースの目的は供給の安定にあったはずです。一社では需要を賄えなかったり、工場の事故などのリスクを避けるために、他社へライセンスすることが広く行われていました。利益を独占できなくなりますが、セカンドソースがないと供給の不安から採用が進まない面があったからです。
Intelも当初はセカンドソースを認めていましたが、規模が大きくなり上記の不安が払拭できたからでしょうか80386の頃からは認めない方向に転換しています。
さてこのCXQ71054Pですが、ロゴの下に小さく製造国が入っていること、デートコードが一般的な年と週の後に2桁付いて6桁表記なこと、といった点がNEC製の特徴そのものなのです。Z7220等もそうですが、製造もNECなのではないかと疑っています。
もしそうだとすると供給の安定ということでは説明できません。
一種のOEMと言えるでしょうが、どういう意味があるのでしょう?
参考文献・関連図書:
CXQ71054データシート, SONY.
Add new comment