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CXQ71054


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またもやNECのVシリーズのSONYマーキング品です。

CXQ71054P
CXQ71054P、もちろんNECのμPD71054のソニー型番です。さらに元をたどればIntelの8254, 8253に辿り着きます。

μPD71054には8MHz版と10MHz版があります。これもそうなのかと思ったら手持ちのデータシートには8MHz版しか記載がありません。後から10MHz版が登場した可能性は残りますが...

以前にも書いたと思いますが、これの存在意義はどこら辺にあるのでしょう?

このような同一品種を複数社で供給するいわゆるセカンドソースの目的は供給の安定にあったはずです。一社では需要を賄えなかったり、工場の事故などのリスクを避けるために、他社へライセンスすることが広く行われていました。利益を独占できなくなりますが、セカンドソースがないと供給の不安から採用が進まない面があったからです。

Intelも当初はセカンドソースを認めていましたが、規模が大きくなり上記の不安が払拭できたからでしょうか80386の頃からは認めない方向に転換しています。

さてこのCXQ71054Pですが、ロゴの下に小さく製造国が入っていること、デートコードが一般的な年と週の後に2桁付いて6桁表記なこと、といった点がNEC製の特徴そのものなのです。Z7220等もそうですが、製造もNECなのではないかと疑っています。

もしそうだとすると供給の安定ということでは説明できません。

一種のOEMと言えるでしょうが、どういう意味があるのでしょう?

参考文献・関連図書: 
CXQ71054データシート, SONY.

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