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LED Flasher


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去年入手したLM3909、せっかくなので一番簡単なLED Flasherを組んでみました。


『初歩のラジオ』1981年1月号掲載のものをそのまま作ってみました。

とてもシンプルで、外付け部品は100μFの電解コンデンサとLEDのみです。

これに電源として1.5Vを加えると約1秒に1回LEDが光ります。デューティは低く光るのはほんの一瞬です。ちなみに電源電圧を上げると点滅周期が短くなります。

データシートにLM3909内部の等価回路を含んだ回路図がありますので以下に引用します。

今回ピン1は未接続、ピン2のキャパシタは100μFとしています。

さて、これを作ってみました、だけだとあんまりなので各部の電圧を測ってみました。

Ch.1がピン2(OUT)、Ch.2がピン8(SLOW RC)、Ch.3がピン6(RLIM)です。いずれもピン4(V-)に対する電圧です。


これから以下のような動作をしていると思われます。

まずV+側の400Ω+400Ω, V-側の6kΩ+3kΩを通してキャパシタに充電していきます。充電するにしたがってピン2(キャパシタのマイナス側)の電位が下がっていきます。

これが一定以下になると(Q1→Q2で検出?)Q3がONしてキャパシタのプラス側がV-に落ちます。

この時キャパシタのマイナス側は充電電圧分だけV-より低くなっているのでLEDには電源電圧+キャパシタの充電電圧がかかることになり点灯します。

これによってLEDの順方向電圧以下の電源でも点灯させられるというわけです。とてもシンプルなチャージポンプといってよいかな。

点灯している部分を拡大してみたのが次です。

まだQ3がOFFするところとか、Q4の働きとか、よくわからないところが多いです。確かアプリケーションノートがあったはずなのでそちらを読めば何かわかるのかな?

参考文献・関連図書: 
丹羽一夫「LM3909を使った ・LEDフラッシャー ......」『初歩のラジオ』1981年1月号, pp.88-94, 誠文堂新光社.
LM3909データシート, National Semiconductor.
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