2017-05-15 22:18 — asano
カテゴリー:
NEWSワークステーション用のキーボードが出てきました。
NWP-411Aというキーボードです。本体の樹脂が黄色く変色してしまっていますが、キートップはそうでもありませんね。
配列としては日本語キーボードでありながら記号の配置はJISではなくUSの配置になっています。個人的に日本語キーボードは嫌いなのですが、かなの刻印はどうでもよく記号の配置が問題なので、この配列ならOKです。
よく見るとかなの刻印がカタカナではなくひらがなというのも珍しいかもしれませんね。
機能キーが最低限に抑えられているのも特徴です。
底面はシンプルで、角度を変えるための足とラベルがあるのみです。
名称が「KEYBOARD(MOUSE)」となっているのはキーボードとマウスがセットになった商品だからです。キーボードのみやマウスのみで購入することはできませんでした。ちなみに後のNWP-5461キーボードはキーボード単体で、マウスは別になりました。
カバーを開けて基板の表面を見てみます。といってもほとんどがキーボードで占められています。載っているICを左上から見ていきます。
- HD74LS145P BCD-to-Decimal Decoders/Drivers
- PST518A:これはリセット用です。
- HD14051BP 8-Channel Analog Multiplexer/Demultiplexer
- M5L8049-655P:Intelのワンチップマイコン8049の三菱製のものですね。シルクには8749,8049と併記されていますが、8749はUVEPROM内蔵(窓あり)のもの、ここで使われている8049はマスクROMのものです。
- TP1680:これはハイブリッドICと呼ばれるものですね。主に電力やアナログ回路に用いられキーボードにはあまり使われないものなのですが。
- HD14051BP:これは前にも出てきました。
- HD74LS14P Hex Schmitt-Trigger Inverters
- HD7416P Hex Inverter Buffers/Drivers with Open-Collector High-Voltage Outputs
最後の74LS14と7416はマウスや本体との通信のためのドライバ・レシーバと思います。
左上の出っ張った部分にある黒いものはミニDINコネクタでマウスの接続用、その右隣のものは発音素子です。
各キーのスイッチ部分には不思議な円形のパターンが作られていますね。
下部中央には「Topre」のロゴが見えます。東プレということはこれは静電容量無接点方式のキーボードですね。これでいろいろ納得がいきます。
アナログのHD14051BPやハイブリッドICも静電容量を検知するためのアナログ回路が必要だったから。円形パターンも隣との干渉やノイズを防ぐためのシールド用なのでしょう。
本体へのケーブルの先はD-sub DE-9コネクタです。未使用の4,6,8ピンが抜かれています。
Add new comment