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Sharp MZ-731 (外観編)


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あらかた掘り尽してしまい大物は残り少なくなってきました。今回はその中の一台です。

MZ-731
SharpのパソコンMZ-731です。セミキットだったMZ-80Kに連なるシリーズの一員で、MZ-80K → MZ-80C → MZ-80K2 → MZ-80K2E → MZ-1200 → MZ-700 → MZ-1500と続いた中の後期のモデルです。

それまでモニタ・データレコーダ一体型だったMZシリーズの中でこれが初めてモニタを分離したモデルになります。そのおかげか標準状態でカラーに対応したのも初めてだったと思います。
ちなみにMZ-1500ではデータレコーダをやめてQD (Quick Disk)を採用しています。

MZ-700には基本となるMZ-711、711にデータレコーダを搭載したMZ-721、721にプロッタプリンタも追加したMZ-731の3機種が存在しました。これは全部入りのMZ-731です。右奥にデータレコーダを、中央奥にプロッタプリンタを搭載していますね。これらは後から追加することもできました。

キーボードの配列も独特なものになっています。見慣れない記号も多いですが、確か文字コードも普通のASCIIではなかったと思います。
カナの刻印がキートップではなく前面になっているので上から見るとスッキリしていますね。

MZ-731 前面
前面にはカナの他にグラフィック文字の刻印もあります。他社ではグラフィック文字は刻印されていないことが多く、サードパーティからキー前面に貼るシールなどが販売されていたものです。
NECのPCシリーズ等ではよく使う漢字として「年月日時分秒円」の7文字がグラフィック文字に入っていましたが、これには「生」のほか曜日を表す文字もあります。

他にもUFO・人・ヘビなどの記号も表示できた記憶があるのですがどうやるんだったかな。
普通の文字コードの他に表示用のコードもあって、そちらに入っていたような気もします。

MZシリーズはあまり使った記憶がなく、これも後になってジャンクとして入手したくらいなので、わからない点が多いです。

MZ-731 背面
背面の左端上段の「RF」はRFモジュレータの出力で、これをテレビのアンテナ端子に接続することで外部入力端子の無いテレビにも接続できるようになっています。「VIDEO」はコンポジットビデオの出力です。間にスイッチが2つあって、左がCH2 / CH1の切り替えです。それぞれの地方で放送に使われていないほうに切り替えて使用します。

RF出力をテレビに接続する際にはアンテナは外し、決して並列に接続してはいけません。さもないと画面を近所に「放送」してしまいます。
昔ASCII誌の読者欄にそれで近所の人にデバッグされた話がありました。

「B/W - COLOR」の切り替えはカラー信号を切るスイッチ、カラー信号は滲みの原因になるので切れるようになっています。
その右には専用モニタのためのディジタルRGBの出力もあります。

下の段にいくとCASSETTEのREADとWRITEの端子、DINコネクタにまとめている機種が多い中で分かれています。内蔵のデータレコーダとの切り替えはどうするのでしょう?

プラのフタはJOYSTICK、1,2とあるので2つあるのでしょうが、このサイズだとどんなコネクタでしょう? フタが固くて壊しそうなので分解したときに確認することにします。

I/O BUSとPRINTERはそのままですね。フタを外すとカードエッジになっていました。さらに右にはVOLUMEのツマミとRESETボタンがあります。

電源のコネクタは2ピンのメガネでした。

MZ-731 底面
底面のラベルには「MZ-731」とかかれており、データレコーダとプロッタプリンタは後付けではなかったことがわかります。


コメント

元MZ-731ユーザだった身の記憶ですが、内臓のデータレコーダと、外部接続のテープレコーダ(READとWRITEの端子)の切り替えは、基板の、内臓データレコーダを外した位置にあるスイッチで切り替えることになっていた気がします。

画面表示ですが、アスキーコードとは別に、ディスプレイコードという、テキストV-RAMに書き込む値がありました。セミグラフィックのパターン(2×2のドット)や、UFOやヘビなどのパターンも割り当てられていて、テキストV-RAMに直接ディスプレイコードの値を書き込むと表示できます。アスキーコードで制御コードに割り当てられている分にもパターンを割り当てられるのが利点ですが、アスキーコードとディスプレイコードの対応付けが面倒でした。アルファベットなどもアスキーコードとは違う値がディスプレイコードに割り当てられていた気がします。

ジョイスティックは、独自仕様のコネクタです。アナログ入力(縦横それぞれ256値)で、レバーがセンタリングしない(倒した状態で手を放しても中央に戻らない)という代物で、とてもゲームには使えませんでした。

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