2016-06-18 21:21 — asano
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昨日の小型PCに入っていたマザーボードです。
シルクで印刷されている型番は「HOT-403」ですが、検索してみると形状が異なっています。写真のものは「HOT-403H」という型番が正しいようです。
これは80486用のマザーボードでチップセットはOPTi社のものを使用しています。ATX以前のものですね。オンボードにI/Oは全くと言っていいほど搭載しておらず、キーボードがあるのみです。拡張スロットは8 bit ISA * 1と16 bit ISA * 5、それにOPTi独自のローカルバスのスロットが1つあります。茶色のコネクタがそのローカルバスですが、私は対応した拡張カードを見た記憶がありません。
ATキーボードコネクタの下にはバックアップ用の電池があったはずですが、周辺に腐食の跡があるので液漏れして被害を拡大しないように外したのだと思います。
その下にはBIOSのROMが見えます。これはまだ紫外線消去タイプのUV-EPROMですので、簡単にアップデートはできませんでした。
更に下にはキーボードコントローラのマイコンが見えます。
右上に9つ並んでいるのはキャッシュメモリですね。汎用の高速SRAMでソケットに入っていることが多いのでマザーボードは捨てても外して保管していることもありました。
右下のファンはもちろんCPUです。
CPU部のアップです。ヒートシンクはマザーボードにではなく、CPU自体にツメで固定されていました。右下に写っている「T字」形のパーツがそのツメでヒートシンクの両側に2つずつ付けます。写真は手前側の一つをスライドさせて外したところ。ヒートシンクもファンも小型で軽かったのでこんな方式で済んでいました。
CPUのソケットも現在とは大きく異なっていて、レバーなどのロック機構はありません。ソケットに力で押し込んでいるだけですが、ピン数が多いので勝手に外れたりはしません。むしろ外そうと思っても簡単には外れず、ソケットとCPUの間にマイナスドライバかなにかを差し込んでこじることになります。挿すときも基板が撓むくらいの力が必要です。
ソケット周辺に目を移すと、抵抗やら水晶やらの部品が並んでいますが、表面実装部品はほとんどありませんね。チップセット関係のQFPが3つあるだけでしょうか?
そういえばこの時代、マザーボードの組み立てキットというものも売っていました。さすがにQFPは実装済みですが、ソケットやらコネクタを自分でハンダ付けすると言うものです。買ったことはありませんが、店で見た感じではラジオ等のキットと比べて特別難しくはなさそうだが面倒くさそうという印象です。あと余程慎重に組み立てないと、いざ動かなかったら途方にくれるでしょうね。
ヒートシンクを外してみました。グリースをふき取ってみると、インテル製ではなくAMDの互換プロセッサが出てきました。インテル互換とは書けなくてWindows互換としているのでしょう。これは外部クロックが33MHz、内部クロックは倍の66MHzというものです。外部クロックはそのまま内部クロックを3倍にしたDX4-100というのもありましたが、私はこの次はPentiumに移行したように記憶しています。
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