半導体

Yamaha YM2413とYM2203

2017-03-10 18:53 — asano

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今日からいつものパターンに戻ります。ヤマハの音源ICです。

YM2413
ヤマハのFM音源ICのYM2413、1990年製のようです。OPLLと呼ばれていました。

調べるとどうもMSXで使用(MSX-MUSIC)されたもののようですね。ほかのパソコンの多くがAY-3-8910上位互換のYM2203を採用した中、MSXは元々AY-3-8910を使用していたにもかかわらずYM2203ではなくYM2413を選んだのは何故なのでしょう?
これには音色設定の自由度が低いなど不満もあったようですが、こだわりのある人にはMSX-AUDIOという選択肢もありました。

SED9420

2017-03-02 22:57 — asano

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今回のデバイス、昔は単独のICでしたがコントローラに内蔵されるようになり、現在では用途そのものが無くなりつつあります。

SED9420C
これはSED9420C、フロッピーディスク用のデータセパレータのICです。

データセパレータというのはフロッピーディスクドライブから読み出された信号、これはデータとクロックが一緒に記録されているわけですが、そこからデータを取り出す回路です。より正確にはデータの位置(タイミング)を示す信号(WINDOW)を作り出す回路です。この信号を元にFDC (Floppy Disc Controller)はデータを取り出します。
なぜ直接データを取り出さないかというと、FDCはデータ以外にクロックの抜けているところ(Missing Clock)と呼ばれるものを検出する必要があるためで、そのためにクロックの含まれた信号も必要としているからです。

Motorola MC68882

2017-02-27 14:40 — asano

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今回はXC68030とよくペアで使われたFPUです。

MC68882
これがMC68882RC25A、PGAパッケージの25MHz版です。他にPLCCとQFPのものが出ていたはずで、PLCCは持っているかも。

MC68882は以前紹介したMC68881の改良版でピン配置も命令も互換です。基本的に挿し換えればそのまま使えるはず。「基本的に」と書いたのは、未確認ですがFSAVE, FRESTORE命令でスタックに積まれる内部状態は異なっている可能性があり、これを直接操作するようなソフトウェアは影響を受けるから。そんなソフトウェアが実際にあるかは疑問ですが、デバッガとかであればフォーマット番号くらいは参照していても驚きません。

Pentium 166MHz

2017-02-22 22:07 — asano

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昨日のS1562に載っていたPentiumプロセッサです。

Pentium 上面
一般的にはPentium 166MHzと呼ばれていましたが、Intelの型番はA80502166です。MMXの前のものになります。

後ろの「SY017」(消えかかっていますが)はS-Specと呼ばれ型番を変えるまでも無い変更を表しますが、具体的な情報はほとんど手に入らなかった記憶があります。
今あらためてデータシートを確認したところ、一部(「SY016」とか)載っているものもありましたが、「SY017」はありません。WWWで公開されていたらしいということまではわかりましたが、個人でここまで調べている人はほとんどいなかったでしょうね。私も自分で回路設計するなら調べますが、ただ買ってきて挿すだけのものにそこまではしていませんでした。

Zilog Z8001 CPU と CP/M-8000

2017-02-19 13:52 — asano

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昨日に引き続き、今日も珍しいCPUを紹介します。

Z0800106PSC
これがZilog製のZ0800106PSC、Z8000 CPUです。Z8000にはセグメントに対応し64kBを超えるメモリ空間をサポートするZ8001と、セグメント非対応(メモリ空間は64kBまで)のZ8002があり、これはその前者ですね。それの6MHz版、48ピンのプラスチックDIPです。

NS32016

2017-02-18 14:15 — asano

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珍しいプロセッサNS32016を見つけて買ってしまいました。

NS32016N-10
National Semiconductor (現在は買収されてTexas Instrumentsの一部門)のNS32016N-10です。これ昔はNS16032と呼ばれていたのですが、おそらくは「32ビット」を強調するために現在のNS32016に改名されました。

1990年製でしょうか。発売開始は1970年代の終わりだったと思うので、人気がなかった割には長く生産されていますね。
「-10」は10MHz品を表しています。

M27C801 UVEPROM

2017-02-14 22:39 — asano

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4M SRAMのCXK584000とともに8MのUVEPROMが出てきました。

M27C801
STMicro製のM27C801-100F1、1M×8bit構成でアクセスタイム100nsのUVEPROMです。中のダイが大きいので窓も大きいですね。

紫外線消去タイプとしては末期の頃のものになります。これより大きいものだと2M×8bit/1M×16bitのM27C160と2M×16bitのM27C322くらいでしょうか。この頃にはFlash ROMが普及してきているので、そちらに移行して新規で使われることはなくなってきていましたから。

GALとCPLD

2017-02-11 16:59 — asano

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GAL (Generic Array Logic)とCPLD (Complex Programmable Logic Device)も出てきました。

GAL16V8B
このLattice製のGAL16V8B-25LPは論理回路プログラムできるPLDのうちで、EEPROM構造(電気的に消去して再プログラム可能)の初期のものです。

GAL以前のPLDとしてはMMIのPALが有名ですが、以下のような理由で使おうと思ったことはありませんでした。

256k x 4bit DRAM

2017-02-05 15:31 — asano

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いつ何のために買ったのかわからないものがまた出てきました。

MB81C4256-12P
富士通製のMB81C4256-12P、256k×4bit構成の1Mbit DRAMです。1988年製でしょうか。

「-12P」はRASからのアクセス時間は120nsですから、今の感覚からすると信じられないくらい遅いですね。当時も今と同様にアクセス時間の異なるものがラインナップされていて、このMB81C4256も70ns, 80ns, 100ns, 120nsのものがあったようです。