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マイクロプロセッサ・マイクロコントローラ等です。

Hitachi HD6809

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日立製の6809というとCMOSのHD6309(中でも3MHz版のHD63C09)が有名ですが、こんなものも出てきました。

HD68B09P
NMOSのHD68B09P、クロックジェネレータつきの2MHz版です。「4J1」ということは1984年製と思われます。

これはMotorolaのMC6809(の2MHz版のMC68B09)のセカンドソースです。CMOSのHD6309には多くの拡張がされていますが、これは特にそういうことは無いようです。
本来、セカンドソースとはそういうものです。

MC68kボードの資料発見 (3枚目)

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MC68kボードの資料も今回発見したのはこの3枚目で最後です。

3枚目
2枚目から少し時間が経っていて、第4期工事の頃に書いたものです。

左は基板間を通すべき信号の確認でしょうか?

右上はPC-8001mk2 拡張ボードと接続するケーブルのピン配置図、現物と照らし合わせたところコネクタの「BOTTOM VIEW」でした。「キバン」「ケーブル」と書いてあるのは向きです。

MC68kボードの資料発見 (1枚目)

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ずっと探していたMC68kボードの資料をやっと発見しました。これを書いたのは高校生の頃のはずなのでちょっと懐かしいですね。

1枚目
1枚目はリセット・クロック・バスエラー検知・割り込みとアドレスデコーダの回路図です。

これは第1期工事時点のものです。ゲート等に書かれている丸付き数字は同一パッケージに入っているユニットの番号、赤や緑は配線したときのチェックですね。

左上のリセット回路の不適切なことは以前書きました。この図では修正が入っていますが、現物を修正したのかは不明です。

パーソナルなコンピュータのプロセッサ事情 (第6回: ハンドヘルド)

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バッテリ駆動が前提のハンドヘルド機ではプロセッサ選択の基準も変わってきます。

まだリチウムイオン電池などは無く、アルカリ乾電池かNi-Cd充電池で実用的に使うためには消費電力が重要になります。まだn-MOSのものが多く、選択肢は限られていました。

Intelの80858080の改良版、といってもハードウェア的な変更が主でソフトウェア的にはほぼ8080です。Z80より先にCMOS版が供給されたため選ばれたようです。

8085の初のCMOS版は沖電気のMSM80C85で1981年登場、Z80では1982年末のシャープLH5080が最初です。

CMOSの80C85を採用していたハンドヘルド機には次のようなものがありました。

パーソナルなコンピュータのプロセッサ事情 (第5回: Z80とMC6809)

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今回取り上げる2つはパソコンの一時代を築いたものたちです。少なくとも日本では8ビットパソコンの多くはこのどちらかを搭載していました。

世界的にはこれらに6502を加えた3種が多く使われました。

その後も16ビットの時代になるまでこれらが使い続けられることになります。

まずはZilogのZ80 CPUです。発表は1976年ですが、今でも(n-MOS版は無理ですが)CMOSのZ84C00はDIP品も含めて現行品です。
これまで取り上げたものはMCS-40がMCS-4の上位互換であった他はソフトウェアのバイナリ互換性はありませんでしたが、このZ80は8080の上位互換にあたります。
搭載機種はあまりに多くてきりがありませんが代表的なものを挙げてみます。

パーソナルなコンピュータのプロセッサ事情 (第4回: 変り種)

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今回もちょっとマイナー路線です。

まず最初はNational SemiconductorのSC/MP (Simple Cost-effective Micro Prosessor)、「スキャンプ」と発音します。まだプログラムしたことはありませんが、資料を読むかぎりソフトウェアはかなり癖のある仕様です。
p-MOSのSC/MP (ISP-8A/500)、これをそのままn-MOSにしたSC/MP II (INS8060)、スタックや16ビット演算機能を追加したSC/MP III (INS8070)などがありました。SC/MP IIIでは残念ながらそれまでのものとソースレベルでもバイナリレベルでも上位互換ではなくなってしまっています。

パーソナルなコンピュータのプロセッサ事情 (第3回: ミニコン由来のものたち)

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8080・MC6800・6502を取り上げたので次はZ80・MC6809か、と行きたいところですがその前にちょっと変わったプロセッサたちを見ていきましょう。今回はミニコンをLSI化したものたちです。

Panafacomが1975年に発売したのがL-16A(MN1610)です。初期の16ビットマイクロプロセッサですね。
+12V,+5V,-3Vの3電源が必要(8080も+12V,+5V,-5Vが必要)でしたが、後に+5V,-3Vの2電源のMN1610A、+5V単一電源のMN1611も発表されました。

あまり広くは使われませんでしたが、以下に採用されていました。

  • Panafacom LKit-16
    1977年発売のトレーニングキットです。アルファベットキーではなくニーモニック(命令)ごとに専用キーのある簡易アセンブラを搭載していました。
  • FACOM 9450
    富士通から1981年に発売されたパソコン(いわゆるオフコンに近い)でした。CPUはMN1610Aを2つ積んでいました。

上位互換で32ビット浮動小数点命令のあるMN1613などというものもありました。

パーソナルなコンピュータのプロセッサ事情 (第2回: 8080登場)

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1974年にIntelが発表した8080は、それまでのプログラムを固定して使う組み込み用から汎用コンピュータとしても認識されることになりました。

40ピンDIPのパッケージ、アドレス16ビット・データ8ビット・RD,WR信号を用いる80系バス、割り込み、DMAのためにバスを開放する機能といったその後のマイクロプロセッサで一般化したものの多くが採用されています。

RDは実は8080から出力されておらず、外付け回路で作成する必要があります。後にこの回路は8228/8238 System Controller and Bus Driver for 8080A CPUとしてIC化されました。

エンディアン(2バイトのデータをメモリに置く順番)はリトル(8008もそうです)となっていて、これは現代のx64アーキテクチャまで続いています。

この8080を採用したコンピュータには以下のようなものがありました。

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