アドレスエラー・バスエラー (その2)

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前回はMC68000/MC68008について書いたので今回はMC68010/MC68012です。

MC68010 / MC68012

MC68000/MC68008ではアドレスエラー・バスエラーからのソフトウェアによる復帰はできませんでした。それを改善したのがMC68010(とメモリ空間を拡大したMC68012)です。

そのためには例外処理を行なっている間復帰に必要な内部状態を保存しておかなくてはなりません。内部にこっそり保存するという方法も考えられなくはありませんが、MC68010ではスタックに積むことで保存します。

アドレスエラー・バスエラー発生時のスタックには以下のように29ワードという大量の情報が積まれています。

アドレスエラー・バスエラー

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Universal Monitor 68000は自分のボードで動かせるMC68000, MC68010まで対応し、MC68020以降は動かす人もいないだろうから後回し、と思っていたのですが...

なんとMC68030で動かした方がおられます(リンク参照)。

これは判別やら例外処理やら対応しなくてはと思いソースを見たところ、MC68010のアドレスエラー・バスエラーの表示を作りかけたままになっておりました。これを放置したまま他の変更を行なうのは混乱の元(一応 Subversion で管理してはいますが...)なのでまずこれを完了させることにしました。

MC68000系では割り込みの他、ゼロ除算や未定義命令の実行などが発生したときにあらかじめ用意したルーチンを実行する機能があります。これを例外処理といいます。

原則として(復帰できるように)発生時のPCとSRをスタックに積んでから実行するのですが、アドレスエラーとバスエラーの場合はさらに多くの情報がスタックに積まれます。

LM386とLM380

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今回はNJM2073Sのところでちょっと触れたLM386です。


ナショセミのLM386N-1、若干のC,Rを付加するだけでスピーカを駆動できるアンプになります。

データシートにはアンプの他に発振器などの回路例も載っています。

古来よりアンプを作ると発振し、発振器を作ると発振しない、と言われるように両者は紙一重です。

格別大出力というわけでもなく、高音質というわけでもありませんが、ちょっとしたアンプとして使いやすい石でした。

電子工作入門者向けの記事にも頻繁に登場しますが、製品に使われているのを見かけることもよくある、定番のデバイスでした。ここでも以下の記事に登場しています。

勘違いで...

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このところ古いデバイスを調達するのはeBayが多いんですが、目的のものを検索した後にそのショップの出品リストをざっと眺めるんですよ。同じとこからまとめて買えば送料節約できるので。


これもそうして買ったものの一つなんですが...

以前AY-3-8605のところで「カラー出力用のAY-3-8615」というのがありました。

その型番がぼんやりと頭の中にある状態で出品リストを眺めていたら、「んっ」と引っ掛かったんですよ。それがこれでした。

データシートを探すと「Color Processor Chip」とあります。それで中身をよく確認せずに買ってしまったんですが、全くの別物でした。まぁ$3.00だったので返品する方が面倒くさいですね。

旧東側のTTL

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ニキシー管を買ったときに一緒にTTLもいくつか買っていました。


一つ目はこのMH7450です。

メーカーは"TESLA"、あの自動車メーカーとは無関係のチェコスロバキアの会社です。

ファンクションはSN7450相当品ですね。

左右の断面の状態といい、左側の半円形のマークといい、74シリーズ再びのSN74L71Nによく似ています。

ロゴと型番以外なにもマーキングがないので製造年とかはわかりません。製造国も不明ですが、国営工場的なものだとすれば他国で製造はしていないのではないかと思います。

管入りCdS

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CdSといえば円盤形が一般的ですが、こんな形状のも出てきました。


材質不明ですがこのように管に封入されています。中には不活性ガスでも入っているのかな。

受光面が櫛状になっているのは一般的なものと一緒ですね。上下のクリップのような金属が電極です。


裏側はこんな感じになっています。

左の線が下の電極に、右の線が上の電極に接続されています。

ウクライナから買った石

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ニキシー管を入手したら次はドライバが欲しくなります。ということで調達したのがこれです。


ニキシー管の陰極は高い電圧がかかるので通常のTTLのオープンコレクタではドライブできません。以前は専用のSN74141という高耐圧のBCDからのデコーダがあったのですが現在では入手困難らしいです。

トランジスタやホトカプラで使えるものを探そうと思ったのですが...

ニキシー管を点灯してみた

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高圧電源が出来たのでニキシー管を点灯させてみました。


ニキシー管の点灯には200V近い電圧が必要になります。現役の頃はAC電源からトランスで昇圧するのが一般的だったと思いますが、現在ではトランスの入手は簡単ではありません。幸い電流はそれほど必要ないのでDC-DCコンバータで作ることにします。

これまでによく使ったDC-DCコンバータの石としてはTL497とNJM2360がありますが、どちらも200Vといった電圧には対応していません。とは言えこれは内蔵のトランジスタの耐圧の問題なのでトランジスタを外付けすれば使えるはずです。

検索してみるとNJM2360を使った例がいくつも出てきますので、それらを参考にして制作することにします。

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