コメントを追加

>下8ビットはNECの予約になっていますがリビジョンかな。
おそらく(実際には作られなかった)派生品種用だと思います。

>デバッグしようとちょっと変更すると想定外の動作が変わってしまう現象
Z8000みたくワード境界にアドレスやデータ等を置かないと挙動がおかしくなるのかもしれません。他にも68000や64180のように未定義動作で例外が発生することなく、おかしな挙動のまま突き進む石だった気が。

V60はMMUやFPUが最初から備わっている代わりに、マイクロコードで実行するので命令サイクルが50~100サイクル掛かる上、マイクロコードの命令はパイプライン動作しないので、理論値3.5MIPSだけど実効値0.8MIPSぐらいだった。
ハードウェアのバス周りは内部も外部も極めて普通で、68000から十年近く遅れて登場した割には物足りない仕様だった。この点、80286の外部バス周りは洗練されていて高性能だった。

ソフトウェア的には、たしかFPUが汎用レジスタを共用していることと、超越関数をサポートしないことを当時叩かれていた記憶がある。
自分は当時の集積規模的に、後から使えるロジックが増えて命令を追加しても古いソフトウェアの性能向上はしないので、遅くなっても最初から命令を入れておくという判断は良い割り切りだったんじゃないか、と思います。

V80でマイクロコードをハードウェア化して高速化したと言われているけど、実際はハードウェア化したのは乗算器とぺージング機構だけで、その他はマイクロコードをパイプライン動作で実行できるようにして実行性能の向上をしたはず。

V60開発物語
https://www.shmj.or.jp/dev_story/pdf/nec/nec_e05.pdf
図2は知ってる人の字だ(笑) あと図5の写真に元上司や同僚がちらほら(笑) 
工場の青い制服を着た手前のお二人はおそらく品管部門の方ですね。設計部門の服装は自由なのですが品管部門は昔は工場の中にあったため、設計のマイルストンで実施される設計審査では品管部門の方はその頃の制服を着て出席し、設計部門では戦闘服や特攻服と呼んで恐れていました(笑)

Plain text

  • HTMLタグは利用できません。
  • ウェブページのアドレスとメールアドレスは自動的にリンクに変換されます。
  • 行と段落は自動的に折り返されます。
※ コメントは原則公開です。個別のご相談などは「ご意見・ご要望」からお願いします。