半導体

PSGと仲間たち

2016-08-04 02:40 - asano

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昔のサウンドICたちです。

AY-3-8910 (PSG)
初期のパソコンに使用されたものとして、このGIのAY-3-8910 (Programmable Sound Generator)が最も有名でしょう。NECのPC-6001やMSXに搭載されました。

矩形波3音とホワイトノイズが使えます。CPUバスが独特で、バスに繋ぐのをあきらめてPIOの先に接続している製作例をよく見かけたものです。
8ビットのI/Oポートを2つ持っているために40ピンパッケージです。他にI/Oポートを1つに減らし28ピンにしたAY-3-8912、I/Oポートなしで24ピンのAY-3-8913というバリエーションもあります。

NEC製 8085

2016-07-22 16:20 - asano

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しばらく続いたプロセッサシリーズもこれが最後になります。


NEC製のμPD8085AC-2ですね、「-2」は5MHz品のようです。

8085は8080の不便だったところを改良したものです。
外部に必要だったクロックジェネレータとバスコントローラを内蔵し、割り込みコントローラも簡単なものを内蔵しています。
さらに(こちらのほうが重要と思う人も多いかもしれませんが)、+5V単一電源で動作するようになりました。8080で必要だった+12Vと-5Vが不要となったのです。
あと1ビットの入力ポートと出力ポートが追加されています。

Zilog Z80 CPU

2016-07-20 21:27 - asano

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8ビットパソコンの時代にはMC6809と双璧を成し、その後も組み込み用途では使い続けられた、非常に息の長いプロセッサZ80 CPUです。


手持ちのものを並べてみました。

左上のZ0840008PSCはオリジナルの8MHz品です。1989年製。
左下はやはりオリジナルのZ0840004PSC、4MHz品になります。ロゴが新しくなっていますね。1992年製。
右上はNECのμPD780C-1(「μP」は省略されます)、「-1」なので4MHz品です。ちなみに2.5MHz品には何も付かず、6MHz品には「-2」が付きます。
右下はシャープのLH0080A、4MHz品です。昔は無印が2.5MHz、「A」が4MHz、「B」が6MHzを表していました。この「無印」「A」「B」はオリジナルのZilogが使っていたはずです。他に8MHzは「E」とか「H」とか言われていますが、私は見たことはありません。

Motorola MC6809P 新品

2016-07-19 11:56 - asano

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新品と思われるMC6809Pが出てきました。


日本モトローラの袋に入り、ヒートシールされた状態で発見されたMC6809Pです。もちろんモトローラ製のオリジナル、1MHz品ですね。

これが無地の袋だったら開けちゃうのですが

この袋は帯電防止加工が施されております。
製品の取り扱いには静電気に注意してください。
日本モトローラ株式会社

だったので開封せずに撮影しました。

代理店などで買った記憶はなく、ジャンクはずし品のはずも無く、入手経路は不明です。
ハムフェアあたりが可能性としてありますが。

Motorola XC68030

2016-07-18 08:13 - asano

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MC68020の後継のMC68030のエンジニアリングサンプル(?)、XC68030です。


XC68030RC25Bということで25MHz品です。
MC68020⇒MC68030ではMMUの内蔵とデータキャッシュの追加が主な変更点になります。XCにどんな不具合が残っていたかについては不明です。日立のHD63484などはマニュアルにマスク毎の不具合情報(あれば回避方法も)が載っていましたが、XC68030については見たことも聞いたことも無いですね。

入手経路は記憶にありませんが、やはり何かのジャンクから抜いたのでしょう。

日本鋼管製 MIPS R4700

2016-07-17 13:34 - asano

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日本鋼管(今は川崎製鉄と合併してJFE)は以前は半導体も手がけていました。合併相手の川崎製鉄もZ80系のKL5C8012なんてのを出していました。


NKK(日本鋼管)のロゴつき、NR4700LCG-133です。型番から察するに133MHz品でしょうか。
周囲のゲタ状のパターンには何の意味があるのでしょう?


ピンは素直な配列ですね。右下の1ピン欠けているのは誤挿入防止用でしょう、表側の▲マークの角と一致しています。

Intel Pentium Pro

2016-07-16 17:07 - asano

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CPU/MPUがいくつもまとまって出てきたのでしばらくプロセッサ類が続くと思います。


IntelのPentium Proです。これは2次キャッシュ256kBの180MHz品ですね。一般向けとしてはあまり売れなかった印象があります。

以前、自宅のメインマシンとしてPentium Pro 200MHzのDual構成のものを動かしていたことがあるので200MHz品がもう2つどこかにあるはずです。この180MHzのはおそらくジャンクから抜いたものでしょう。

Hitachi HD63C09EP

2016-07-15 21:52 - asano

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以前紹介したMC6809の日立製セカンドソースHD6309の3MHz版です。


「68」ではなく「63」になっていることから、C-MOSであることがわかります。さてこのデバイス、セカンドソースを謳いつつも実は大幅な拡張がされているらしいのですね。それでオリジナルのモトローラから契約違反といわれたとか、拡張部分はデータシートからも落とされています。
昔この隠された拡張をホビーストが発見して6809搭載パソコンのMPUを乗せかえるのがはやったことがありました。
私が持っているのはそのときに入手したものではなく、かなり後になってから鈴商で発見して記念に購入したモノです。