NEC uPD70216 (V50)
昔PC-9801シリーズにも使われたV30 CPUに周辺デバイスを集積したのがこのV50です。
正式な型番はμPD70216R-10、PGAパッケージの10MHz品です。これは外部データバス幅16ビットですが、8ビットにしたμPD70208 (V40)というものもありました。
昔PC-9801シリーズにも使われたV30 CPUに周辺デバイスを集積したのがこのV50です。
正式な型番はμPD70216R-10、PGAパッケージの10MHz品です。これは外部データバス幅16ビットですが、8ビットにしたμPD70208 (V40)というものもありました。
8085は以前紹介しましたが、もう一つ出てきました。
写真上は前に紹介したNECのμPD8085AC-2、下が今回発見した同じくNEC製のμPD8085AHC-2になります。
型番上の違いは「H」の有無だけですが、データシートによると「H」はHMOSを表し消費電流が少ないようです。最大で170mAが135mAですから、劇的に少ないわけではないですね。本気で消費電流を減らすにはCMOS版を待つ必要があります。例えば沖電気のMSM80C85なら最大で20mAまで少なくなっています。
その他「NEC」のロゴも変わっていますね。ロゴ変更は1992年だそうですから、「8335HD」「9340MD001」の「83」「93」が製造年でしょうか?
数日前にZilogオリジナルのZ80 DMAを紹介しましたが、シャープ製のもありました。
上が前に紹介したZilog製のもの、下が新たに発見したシャープ製のものです。こちらも4MHz品ですね。
実はこれまでに部屋から合計3つ(Zilog×2, Sharp×1)のZ80 DMAが発見されています。
こんな使うあてのないものをいくつも買ってしまったんだろう。Z80DMAとかSIOって昔は高価だったので、安いものを見かけるとつい買ってしまうのだろうか? そういえばZ80 SIOも大量に見つかっているから、やはり割安感があるのだろうなぁ。
Zilogの型番とSharpの型番はこんな対応になっています。
以前紹介したWD33C93の改良版WD33C93Aも見つけました。
これが「A」付きのWD33C93Aです。前のが1988年製に対してこれが1991年製ですから、その間に切り替わったということでしょう。
肝心の「A」の有無による相違点なのですが、両者のデータシートをざっと見比べただけではわかりませんでした。同期転送時の速度が向上したらしいのですが、はっきりしません。WD33C93Aの方には非同期で2.5MB/sec, 同期で5MB/secと明記されていますが、WD33C93の資料には転送速度の記述が見あたらないのです。やはりタイミングチャート等をしっかり見るしかないようです。
ちなみにWD33C93から48mAのドライバを除いたWD33C92というのもあったみたいです。
日立製のCRTコントローラHD6445が出てきました。
ベースは日立が開発したHD46505 CRTC(シャープのX1等多くのパソコンに使用されました)です。これは後にモトローラからもMC6845の名で出荷され、CRTコントローラのベストセラーの一つです。これをC-MOS化するとともに拡張したのがHD6345 CRTC-IIで、これは68系バスだったのですが80系に変更したのがこのHD6445になります。
日立は後に更に拡張したACRTC (Advanced CRTC)をリリースすることになります。これは拡張というより全く原型を留めないほどの変更ですね。「CRTC」の名前を引き継いだという方が正確なところです。
Zilog Z80ファミリーのDMAコントローラです。
Z0841004PSC、DIPの4MHz版のZ80 DMAです。他ファミリーのDMAコントローラが大抵4ch内蔵しているのに対し、これはたったの1chしかない上に高価だったので、使われているところをあまり見ません。私も実際に回路設計やソフトウェア開発の経験はないです。
Zilog製の5380、SCSIのICです。
ZilogのZ0538010PSC、10MHz品でしょうか? データシートのOrdering Informationには「Z0538001PSC」と「10」ではなく「01」と書かれていて1.5MB/sとなっています。うーん、謎です。
オリジナルはNCRの5380です。Western DigitalのWD33C93と共に昔のボードではよくお目にかかったものです。
この会社は後に53C810とか53C895などでPCIバス用のSCSIチップでも有名になりますね。
Z180、と言うよりHD64180と言った方が通りが良いでしょう。
ZilogのZ180 MPUです。Z80では「CPU」だったのが「MPU」になっていますが、Zilog的にはこの境界はどこらへんなのでしょう?
正式型番はZ8018010VSC、10MHz版です。
DIP以外のパッケージで紫外線消去用の窓付きという珍しいものです。
日立のHD6473308CG10(H8/330)です。窓を付けるためにはセラミックパッケージが必要で4辺の半円形のくぼみの内側が金属メッキされていて端子になっています。このパッケージを昔は「LCC」と読んでいた記憶があるのですが、あらためて調べてみると現在ではQFN(Quad Flat No Lead)と呼ぶようですね。ちなみに当時のデータシートには「84-Pin windowed LCC (CG-84)」と記載されていました。
専用のソケットを使用すれば通常の2.54mmの蛇の目基板に実装できますが、ソケットはバカ高かったはずです。
Western Digitalというと今ではHDDが知られていますが、半導体も作っていました。以前紹介したMB8877のオリジナルFD1793-01もWestern Digital製です。
このWD33C93は初期のSCSIコントローラです。PC9801用の純正SCSIボードにも採用されていたらしいのですが、記憶にありません。
「©WDC'85」の刻印から1985年発表でしょうか。製造は1988年だと思います。
この時代のSCSIコントローラとしてはNCR 5380も有名です。確かZilog製があったと思うのでそのうち載せます。