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Altera/Xilinx両用PLD書き込みアダプタ


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昔作ったAltera/Xilinx両用のPLD書き込みアダプタが出てきました。

書き込みアダプタ 表側
個人でも開発しやすい(合成ツールや書き込みツールが入手しやすい)PLDといえばAlteraのMAX7000シリーズやXilinxのXC9500シリーズ等が有名でした。これらのデバイスへの書き込みには各社専用の書き込みケーブルが必要なのですが、どちらにも使えるものができないかと製作したのがこれです。

今のものはUSB接続で中にマイコンが入っていたりして自作は困難ですが、当時のプリンタポート接続タイプはバッファが入っている程度(線をつなぐだけだったかもしれません)なので簡単に作ることが出来ました。回路図もアプリケーションノート等で公開されていましたので、両社の回路を見比べながらセレクタで切り替えられるようにしたのです。

10ピンのリボンケーブルはターゲットボードに接続するためのものです。このコネクタの配置はXilinxに合わせたのだと思います。ターゲットは自分で設計するわけですからこれは自分の都合でどちらにあわせても良いですし、独自に定義しても問題ないわけです。
右上のスイッチはAltera / Xilinxを切り替えるためのものです。

ICは左からSN74HC125N, 74HC157AP, SN74HC541N×2です。

下のD-Subコネクタはソルダカップのものを使用し、2つの列の間に基板を挟むようにしています。そのままでは上下が短絡してしまいますので、基板の片側のランドをドリルでザグります。このボードでは表側をザグっていますね。

書き込みアダプタ 裏側
これが裏側です。

D-Subコネクタはこちら側のハンダ付けだけで固定されています。ピン間隔が合わないのですが、左側はGNDばかりなのでなんとかなっています。ちなみに9ピン程度ならROMエミュレータのように各ピンを引き出すことができます。

ちなみにこの手のものはプリンタポートを単なるGPIOとして使用しているのでUSB経由の変換ケーブル等では動作しません。

会社員時代に同僚がこの手のケーブル(もちろん自作ではなくメーカ純正品です)とノートPC(プリンタポート付き)を持って出張したところ、なんとプリンタポートが内部的にUSB接続になっていて動かず途方に暮れたということがありました。

今レガシーのプリンタポートのあるPCを新規調達するのは困難ですから、もう使うことは無いでしょうね。


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