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Mostek MK38P75


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今年はLED Flasherくらいしか作っていない(アレを作った内に数えるのも……)のにまたいろいろ買ってしまい……

積みプロセッサ絶賛増加中です。


ということでこれ、Mostek社製のMK38P75/02Hです。

このMK3870ファミリは、F3850が単独では動作しない(専用のメモリF3851などかF3852/F3853といったメモリI/Fが必要)のをワンチップ化したものです。

大きく分けると以下の3種類があります。

  1. 3870
  2. 3873 : 3870にUARTを追加したもの
  3. 3875 : 3870にスタンバイ機能を追加したもの

それぞれに開発用のピギーバックの38P70/38P73/38P75があります。

さらにCMOSの38C70/38PC70というのもあるようです。

スラッシュ以降の02はメモリ容量で、十の位がROM容量(0:無し, 1~4:1kB~4kB)、一の位がRAM容量(0:無し, 2:64B)をそれぞれ表しています。

ここでRAMとはプログラムの実行が可能なRAMで、これとは別にスクラッチパッドRAMが64バイトあります。

残念ながら外部バスのあるものは無く、個人で遊ぶためにはピギーバックタイプを選択せざるを得ません。またF8 I/Oポートのようなこともできません。

ピギーバックタイプにはさらにバリエーションがあり、型番の下の97403がこれを表します。載せることができるROMの種類とI/Oポートがオープンドレインかが決まります。外部バスが無いと書きましたが、ピギーバックソケットに外部バスが出ているものも存在はするようです。

本当はUARTのあるMK38P73が欲しいところですが、eBayで探してもあまりありません。あってもとても高価です。また出来れば外部バス品がありがたいのですが残念ながら5桁ナンバーを明記しているものがあまりありません。

ということで他のデバイス(後日取り上げるつもり)とまとめ買いできるものを選んだ結果がこれです。ROMは2716が使えるようなので何とかなりそう。

写真に戻ると、セラミックパッケージ自体は28ピンROMと兼用になっているもののソケットは24ピン分だけ載っているのが面白いです。あと「20」と大書されているのも。


もう少し横から見てみます。

丸ピンソケットはハンダ付けされています。これ普通のハンダなのか、それとも高温ハンダでも使っているんでしょうか?


ピンが底面に取り付けられている点、小さな穴がある点、uPD78CG14Eと似ていますね。

これ、ただ動かすだけならそれほど手間はかからないと思いますが、Universal Monitorを動かすとなるとUARTをどうするかが問題になります。外部バスが無い(ROMソケットにはWEは出ていない)ことからEMILY Boardは使えないし、8251なども使えません。ソフトUARTを書くか、I/Oポート越しに8251などを接続するかしかなさそうです。

参考文献・関連図書: 
”3870 Single Chip Micro Family MK3870 and MK38P70”, Mostek.
”3870 Single Chip Micro Family MK3875 and MK38P75”, Mostek.
"3870/F8 Microcomputer Data Book", 1981, Mostek.

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