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H8/330用アダプタ


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前にH8/536のところで専用ROMライタの入手が困難と書きましたが、データシートをよく読むと27C256あるいは27C101の振りをするモードがありソケット変換のみで汎用ROMライタが使えるようです。そこでもっとも数を持っているH8/330用の変換アダプタを作ってみました。

H8/330用アダプタ
これがそのアダプタです。

左側をROMライタにセットし、右のソケットにH8/330を取り付けます。

ROMライタはHN27C256Hを選択します。ID機能は使えないと思われる(少なくともマニュアルに言及は無い)ので自動設定は出来ず手動で設定しなくてはなりません。

ID読み出し時にはA9に12Vがかかってしまうので単に読み出せないだけでなくデバイスに悪影響が出る可能性があります。ID機能は切っておくのが無難です。
TL866Aではデバイス選択後に「Check ID」のチェックを外します。

それから27C256は32k×8bitですがH8/330の内蔵ROMは16k×8bitなので、後半半分を0xFFにしておくか書き込み範囲を0x0000~0x3FFFまでにしておく必要があります。

手元にあったHD6473308CG10を試しに読んでみたところブランクでした。続いて1バイトだけ書き込んでみましたがこれもOKでした。
これだけではアドレスやデータが入れ替わっている可能性を否定できませんが、そのあたりの確認は書き込んだデバイスを動かしてみるのが手っ取り早いと思います。

裏側
裏側はこんな感じになっています。

回路はハードウェアマニュアル記載のものをそのまま使っています。A9にクランパくらい入れておいた方が良かったかもしれません。

ソケットの2段重ね
実はソケットは2段重ねになっています。LCCソケットの入手性が悪いので使いまわせるようにしたかったためです。

基板にハンダ付けされているソケットは1列のものを切って並べたもの、PGAソケットで良いのですがそれもLCC程ではないにせよ入手しにくいのでこうしました。今から思うと未使用ピンは省略しても良かったですね。

LCCソケットを外せるようにした結果、PLCCソケットに交換することも可能になりました。

PLCCソケット搭載
PLCCソケットを搭載すればOTP品のHD6473308CP10も使えます。

これも手持ちのものを読んでみたところブランク、てっきり使用済みのものと思っていたので意外でした。

参考文献・関連図書: 
H8/330 HD6473308,HD6433308,HD6413308 Hardware Manual, Hitachi.

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