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MP-ROM (分解編)


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MP-ROMはまだ使うつもりですけど、ちょっと内部を覗いてみましょう。

基板 表面
中にはこの基板が1枚入っています。

中央のソケットに入っているPLCCのW78E52P-40は8kBのFlash EEPROMを持ったマイコンです。型番からも想像できるようにMCS-51の流れを汲み、最大クロックは40MHzに達します。

右にあるUT61M256S-70はズバリのデータシートが見つかりませんが、おそらく32k×8bitのSRAMと思われます。W78E52の内蔵RAMは256バイトしかないので外付けしているのでしょう。ディスクの曲リストを持つことを考えると256バイトでは明らかに不足しますから。

その下に2つあるATF16V8BはGALですね。DIPの替わりにPLCCも使えようにパターンが用意されています。

基板の下中央にあるMAS3507Dは有名なMP3のデコーダです。これはMP3プレーヤキットにも使われていたもので、以前は個人でも若松通商で入手可能でした。これもPLCC用と思しきパターンが用意されていますね。

基板左下のMC14511BCPは7セグメントのデコーダです。74シリーズのデコーダがHC化されなかったからでしょうか、MC14500シリーズが使われています。

青いセラミック振動子のところのIRDC257は資料がありませんが赤外線リモコン関係でしょうか?

基板左上のPCM1717はステレオのDAコンバータです。MAS3507Dがディジタル出力なのでここでアナログにしています。横のPT2308-Sはヘッドホンのアンプですね。

基板 裏面
裏面には部品はありませんでした。

右下のところにはスリットが開けられていて、LEDの基板が差し込まれ直接ハンダ付けされています。

LED基板
これがそのLED基板、右下のところでメイン基板に差し込まれています。

中央の×印の部品は赤外線リモコンの受光部ですね。

左下にはヘッドホンのコネクタと、キーに行くコネクタがあります。

フロントパネル
フロントパネルの内側はこうなっていました。

樹脂パーツはどう見てもCD-ROMなどの光学ドライブ用のものを流用していますね。そこにスイッチのシートを貼り付けてフロントパネルにしています。

FFCは長さが短くてコネクタから抜いてしまったあと挿し直すのがやりにくかったですね。それ以外は組み直しは簡単で、無事に現役に復帰しました。

参考文献・関連図書: 
W78E52データシート, Winbond Electronics.
PCM1717データシート, Burr-Brown.
PT2308データシート, Princeton Technology.

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