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NEC uPD765AC FDC


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これも買っていなかったと思っていたのに、いつの間にか購入していたようです。

uPD765AC-2
このμPD765AC-2はNEC製のFDC (Floppy Disk Controller)です。

Western DigitalのFD1791/FD1793 (日本では富士通のMB8877のほうが知名度が高いかな)とともに代表的なFDCです。というよりもごく初期のものを除くとほとんどのFDCはこの765系かWD系のどちらかに属すると言っても良いかもしれません。
765系はPCに採用されたこともあり、多くの派生品が生まれました。

  • Intelの8272はμPD765のセカンドソースです。
  • μPD7265では77トラックを超えるドライブでのリキャリブレートが可能になり、8インチ以外でも使いやすくなりました。
    μPD765ではヘッドがトラック77以上にあるときにリキャリブレートを実行するとエラーになります。8インチではトラックは77しかないのでヘッド移動パルスを76しか出さないのですが、その中でトラック0を検知できないからです。裏技としてリキャリブレートを2度実行して1回目のエラーを無視する(1回目でトラック0に届かなくてもトラック0付近までは来るので2度目でトラック0にたどり着く)という方法があり、PC-9801の2DDで使われていたようです。
  • μPD72065はμPD7265をCMOS化したものです。
  • 以前ここでも紹介した日立のHD63265ではデータセパレータが内蔵されました。
  • ライバルのはずのWetern DigitalからもWD37C65という765系のFDCが発売されていました。これはデータセパレータの他にドライバ・レシーバも内蔵しています。PCのマルチIOボードやSCSIボード付属のFDCとしてよく使われていました。他社からも類似の互換デバイスが発売されていましたね。
  • FDCがPCマザーボードに標準装備になると単独FDCは減ってチップセットに内蔵されるようになりました。

uPD765AC
これはFDC8基板に載っていたものです。

参考文献・関連図書: 
uPD765データシート, NEC.

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