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NEC FDC8基板


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先日のPC-8001mk2に挿さっていたボードです。

FDC8 表側
これはNECのPC-8001, PC-8801シリーズ用の8インチフロッピーディスクのインターフェイスボードです。
中央にFDC (Floppy Disk Controller)のμPD765ACが鎮座しているほかは、74シリーズだけで構成されています。データセパレータも無いので、ドライブ側に搭載されているのを期待しているのですね。

左側に「PC-8881 FDC8」と型番らしきものがありますが、PC-8881というのはNEC純正の外付け8インチフロッピーディスクドライブユニットで、このFDC8という基板はそれに付属していたインターフェイスボードになります。2ドライブのユニットとこのFDC8基板のセットで確か40万円超えという高価なものでした。
当然そんなものが買えるはずも無く、後日ジャンク屋でFD1165Aとともに購入しました。このFDC8が8,000円で、FD1165Aが3,800円だったと記憶していますが、逆だったかもしれません。ちなみにPC-8881にはFD1165Aが2台(と電源)入っています。

PC-8881にはFDC8抜きの増設用のPC-8882という姉妹機があります。こちらも40万円程度だったはずなのでドライブのコストが支配的だったのですね。
さらにPC-8881,PC-8882が右置き(本体・モニタの右側に置く)用なのに対し、左置き用のPC-8881(1),PC-8882(1)というのもありました。これらは左側に置いたときに操作しやすいようにしたもので、さすがに左右逆のドライブは無いので向きを180°逆に取り付けてありました。
あと初代PC-9801から電源供給を受ける電源無しのPC-9881とか、8インチフロッピーが1台と10MBのHDDを一体にしたPC-98H81なんてのもありましたね。

FDC8 裏側
これは裏面です。
表面では縦方向の、裏面では横方向のパターンを引くようにしているようですね。基板設計上のテクニックです。

FDC8 背面
背面には50ピンのアンフェノール57シリーズコネクタがあります。信号配列はFD1165Aの配列そのままなので、リボンケーブルにコネクタを圧着するだけでFD1165Aと接続できます。PC-8881の内部を見たことはありませんが、おそらく背面のレセプタクルからドライブまで直接リボンケーブルで接続されているのではないかと思います。

8インチ2D (両面倍密)と3.5インチ/5.25インチ2HD (両面高密度)は電気的に共通なのでそれらも接続可能です。ただし多くの3.5/5.25インチのドライブはデータセパレータを内蔵していなかったり、コネクタが34ピンなので直結というわけにはいきません。
現に私もデータセパレータの基板を製作して、8インチ×1 + 5.25インチ×1 + 3.5インチ×2 を接続していました。これに5.25インチ2Dのドライブが2台ありましたから、合計6ドライブです。おそらくPC-8801シリーズやPC-9801シリーズならともかく、PC-8001mk2にこれだけのドライブを接続していた人はそういないんじゃないかと思いますね。

話をこのFDC8に戻すと、このボードNEC純正の割には作りがショボいです。スロットから抜くためのカードプラもありませんし、塗装もされていません。ゴツいコネクタがありますから抜くときはコネクタを引っ張ればよいとでも思ったのでしょうか。


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