2024-11-28 10:42 — asano
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ちょっと屋根裏の捜索をしていたらこんなものが……
「ラジオ用天気図用紙No.1」(NHK・NSB受信用)とあります。
ラジオ用? の天気図用紙? って何のこと? と思うかもしれませんが、ラジオで放送されている「気象通報」を受信(音声による放送なので特別な機器は不要)して天気図を描くための白地図のようなものです。
子供の頃にちょっと興味をもって描いてみたのですが、等圧線がうまく描けなくてめげたような……
ちなみにNSBはラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)のことです。
裏面は日本気象協会の刊行物案内になっていました。「昭和56年7月1日現在」とあるので1980年代初頭のもののようです。
「ラジオ用小型天気図帳」という携帯用のA5サイズなんてのもあったんですね。
ページを開くと当時の書きかけのものが出てきました。
左上が放送を聞き取ってメモする領域となっています。各地の天気の欄は決められた地点の風向・風力・天気・気圧・気温が放送されます。これは基本陸地(島も含む)のみで、それだけでは等圧線が引けないので船舶からの報告も放送されます。これには緯度・経度の情報が付いています。漁業気象はどんな形式だったかな。これを聞き取って書くのですが、とても聞き取れず録音して何度も聞き直したはずです。
左下には記号の解説があります。
右側がメインの天気図の領域で、決められた地点に天気の記号を書く丸が描かれています。
この丸に天気記号を描き、風向・風力の矢羽根を描き、気圧・気温を記入します。船舶からの報告も緯度・経度を元に同様に記入していきます。最後に各地の気圧を元に等圧線を描くのですが……
当時、放送された情報だけではまともな等圧線は描けませんでした。データの無い部分も全体を見てこうなっているはずと推測できるようにならないといけないのでしょう。
それでもなんとか描こうとした記憶はあるのですが、今回出てきたのは左上部分のみ記入されたものばかりでした。あまりに描けてなくて恥ずかしくて捨てちゃったのかなぁ。
風向は漢字書いている時間なくて略してます。「ホホト」は北北東・「ニ」は西ですね。今ならそれぞれNNE, Wと書くかな。気圧も下2桁に略しているので97→997mb, 10→1010mbです。当時はまだミリバールだったはず。
結局、興味持って描いてみたけどこれ以上続けるほどの興味を維持できずに、って感じで埋もれさせていたのでした。
再開するつもりはないけど、調べてみたら今でもこの用紙売っているんですね。
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