2017-03-18 21:07 — asano
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古いプリンタが出てきました。これは入手してから一度も動かしたことはありません。
SharpのMZ-80KP5 Dot Printer、ドットインパクト式のプリンタです。型番の通りMZ-80シリーズのパソコン用のプリンタです。
用紙は10インチ幅の連続紙専用と思われます。
右手前には「NO PAPER」と「POWER」のLED、そして「TOP OF FORM」と「LINE FEED」のボタンがあります。
「LINE FEED」は用紙を1行分(1/6インチ)送り、「TOP OF FORM」は頭出しを行ないます。連続紙は通常11インチ毎にミシン目が入っていますので、次のミシン目まで送るわけです。といってもミシン目をセンサで検知するわけではなくこれまでの送り量から推測で送るわけですから使っているうちに少しずつずれてきてしまいますね。
右側の黒いノブは手動で紙を送るためのもの、これで送った量はカウントされませんから頭出しがずれたとき等に使います。あとは紙をセットするときですね。
背面左側には電源のインレットと電源スイッチ、インレットはメガネでした。
右側の「I/O PORT-1」と書かれているコネクタがパソコン本体との接続用です。コネクタはDB-25ですが、PCのプリンタポートとは互換性はありません。単にピン配置の問題だけでなく、根本的にインターフェイスが異なっているらしいです。
トップカバーを開けるとヘッドなどが見えます。
写真下にある黒い横長のものがインクリボンの入っているカートリッジですね。その上小さな黒い四角がヘッドで左右に移動しながらプリントします。
写真中央のシャフトが紙送りの軸で、右側のノブはこれと直結しています。なのでプリント中ノブは回転するはず。この両端にグレーで突起の付いたリングがありますが、この突起が連続紙の両側の穴にはまって紙を送るわけです。紙送りはこれでしかできない(プラテンは無い)ので両側に穴の無い用紙を使用することはできません。レバー操作で内側に寄せることはできるので、穴さえあれば幅は狭くても(8.5インチ幅の用紙はありました)使用することはできます。ただ幅を検知するセンサは無いので用紙外に印字しないように注意する必要はあります。
インクリボンを外してみました。
以前NM-9024-02 インクリボンでヘッドとともに動くタイプと動かないタイプがあると書きましたが、これは動かないタイプですね。
印字ヘッドのアップです。
太い2本のシャフトに載っていて、左右に動きます。動かすための歯付きベルトが見えていますね。移動するのでヘッドへの配線はフレキシブル基板になっています。太いパターンが1本と普通のパターンが9本あるのでヘッドは9ピンと思われます。9本のピンが縦に並んでいて、電流を通じたピンが突き出してインクリボンを紙に叩きつけることによって印字します。横に移動しながら繰り返すことにより1行を印字するわけです。
ピンの駆動は電磁石を利用しており、発熱するので放熱用のフィンが付いています。
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