2017-03-23 23:06 — asano
15年位前に購入したフライスマシンです。
Proxxon製のフライスマシン No.16000です。片手でも持ち上げられる程度の小さなものですが、真鍮やアルミ程度なら加工可能です。もちろんザクザク削るパワーも剛性も無いので少しずつ削らなくてはなりません。
下の台にワーク(加工するもの)を固定し2つのハンドルで前後・左右に移動させることができます。移動量はハンドルの1回転で2mmです。
上に付いているのはモータで、下にドリル等の刃物を取り付けて回転させながら、上下に動かすことができます。
この上下・前後・左右の動きを組み合わせてワークを削っていきます。通常のドリルは上下させて穴をあけます(途中でテーブルを動かすと折れます)が、エンドミルというものを使えば先端を食い込ませた状態でテーブルを動かして溝を掘ったりすることも可能です。
電気関係ですとシャーシやケースの角穴を開けるのによく使いました。テーブル上に平行に取り付けておいてエンドミルで貫通させます。そのままテーブルを前後または左右に動かすと直線に切ることができるので周囲を一周させれば角穴になるというわけです。穴の角にはRがつくので、目的に応じてエンドミルの径を選びます。私は3mmを使うことが多かったですね。
厚さ1mm程度のアルミなら一気に加工できますし、ドリルで穴を並べたりハンドニブラと違ってヤスリがけがほとんどいらないので楽チンです。
モータ上部です。
電源のコネクタは通常のメガネタイプなのにAC 100Vをそのままつないではいけないというトラップのような仕様でした。おそらく安価な汎用コネクタで済まそうとしたのでしょうが、ちょっといただけませんね。
右のツマミは回転数を可変するためのもの。材質・刃物径によって最適な速度は異なるのです。
上の黒いものは電源スイッチです。
これはモータ用のAC 38Vを作るトランスです。
ちなみにこれをベースにハンドルをステッピングモータで置き換えてNC化する改造が流行っているみたいです。いつかやってみたいですね。
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