2016-05-31 17:38 — asano
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やっと見つけました、NEC製のフロッピーディスクドライブFD1165Aです。
ディスケットを途中まで入れたところで、ラベルが完全に隠れるまで押し込んでから白と黒のハンドルを摘むよう閉じます。もう一度摘むと開くと同時にディスケットがバネの力で飛び出してきます。下のほうにLEDが2つありますが、どちらかがアクセスランプで、もうひとつは何だったかな? ドアがロックされていることを示すのだったかな。このドライブにはホストからの信号でドアをロックする機構があり、ロックされていると摘んでもドアは開きません。今どきのボタンを押しても電気的・ソフト的に無視して開かない仕組みではなく、メカ的にハンドルが動かないようになるのです。
さてこのドライブ、かなり大きいと思いませんか? 下の敷物の方眼は1cmですから、30cm程もあるでしょうか。そう、これが8インチのフロッピーディスクドライブです。
これが基板面です。中央やや左の大きな円形のものはスピンドルモータですが、その上のほうにはハイブリッドICやらセメント抵抗やらパワートランジスタが並んでいかにもメカ制御基板という感じです。スピンドルモータの右にあるD8048Cと書かれているのはワンチップマイコンです。その右上のSED9420Cはデータセパレータといって時期ヘッドから読み込んだ信号からクロックとデータを分離する回路で、このようにドライブに内蔵されている場合もあれば、されていない場合もあります。されていない場合はパソコン側のコントローラで分離する必要があります。
右上についている円筒形のものはヘッドを移動させるステッピングモータ、大きなのが付いていますね。
基板の右側に付いている2つのコネクタ、上が電源コネクタで下が信号のコネクタです。
まず上の7ピンの電源コネクタですが、+5Vはいいとして+24Vも必要なのです。普通は+5V, +12Vですからこのドライブのためだけに24Vの電源が必要になります。幸か不幸か私は使ったことありませんが、古い本によく登場するYD-74Cにいたっては電源はDC +5V, -12V, +24V, AC 100Vが必要です。しかもACは50Hzか60Hzを気にしないといけないという今から考えると信じられないような仕様です。
次に下の信号コネクタですが、これも50ピンが多いとはいえ統一されていません。下手をすると同じメーカの同じドライブでも仕様の違うものがいくつかあって型番の末尾で切り替えていたりします。YD180-1600, -1601, -1603などは同じYD180ですが、信号仕様がまったく違っています。
あと今(もう殆ど使われていませんが)と大きく違うのはコネクタの左に2つある白いICのような形の部品、ICではなく150Ωの集合抵抗、ターミネータです。そうSCSIで苦労したターミネータです。フロッピーディスクの信号はすべて片方向で送信側は(LSではない)7438(か相当品)でドライブし、受信側は150Ωでプルアップして74LS14(か相当品)で受けることになっています。このFD1165Aはこの基本を忠実に守っていますね。そしてドライブを複数繋いだ場合はコントローラからもっとも遠いデバイスを除いてターミネータを外すことになっています。そのため外せるようにソケットに入っています。このあたり今のPCだとケース内の数10cmだけということでプルアップ抵抗を大きくしてすべてのドライブで付けたままにしているんじゃないかと思います。
ところで何故このドライブを持っているかですが、PC-8001mk2に繋いで使っていました。もちろん純正の外付ドライブユニットなど買えません(確かドライブ2つと電源で構成されたユニットとパソコン本体に挿すIFボードのセットで40万円以上だったはず)から、IFボードとドライブと電源をジャンク屋で買ってきてケーブルはリボンケーブルを万力で圧着して、むき出しのまま並べていたのです。
目的は8インチしか使えない機器とのデータ互換用ではなく、単に1Mバイトの容量が欲しかっただけ。当時使っていたフロッピーディスクユニットは純正のPC-80S31Kというもので5インチ2D(約320Kバイト)が2ドライブというものでした。その頃ある事情(そのうち書くかも)で320K*2を超える容量が必要になり、これがもっとも安い手段だったのです。3万円くらいで済んだように記憶しています。一方ディスケットは高いので入れっぱなしでHDD的な運用をしていましたね。
今でも動作するかは未確認です。そもそもホストのPC-8001mk2はまだ持っていますが故障していますし、IFボードも行方不明。今のPC用にコントローラ作るしかないと思うのですが、読みたいディスケットがあるわけでも無し、優先度は非常に低いです。
Comments
懐かしい!
懐かしい!
私が大学生の時代にデータセンターで8インチフロッピーが廃止にると聞いて、何となく8インチフロッピーを使いたくなり、FD1165A単体を入手しEPSON機で使ってました。
FD1165Aはドライブ側のコネクタと9801背面の1Mフロッピー端子とを、そのままフラットケーブルで繋ぐだけで使用出来るんですよね。
最近ヤフオクで黒ベゼルのFD1165Aを見たけど、NEC製品で黒ベゼルのドライブや搭載機って覚えがないんですよね。
NECの汎用機ACOSやN5200シリーズ用かな・・・。
圧接だけでできたから簡単でしたね。
圧接だけでできたから簡単でしたね。
むしろ24Vの電源を用意する方が面倒でした。
8インチFDD新品が若松で売っている
商品検索で90010703。在庫一台のみ3500円。新品(古い)という説明が楽しい。
https://wakamatsu.co.jp/biz/user_data/products_view.php
JA-751ですか。
JA-751ですか。
8"はインターフェイスが標準化されていないから資料が見つけられないと厄介ですね。
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