2018-06-26 23:19 — asano
日本では滅多にお目にかかれない54LSシリーズ、海外ショップで見かけたので買ってみました。
Texas Instruments製のSN54LS14J、SN54xxxxとSN74xxxxは対応しているのでこれはシュミットトリガのインバータです。
54と74の違いはその動作温度範囲(Operating Free-air Temperature)で、通常の74が0~70°Cなのに対して54は-55~125°Cと広くなっています。ミリタリグレードと呼ばれることもあります。データシートによると温度だけでなく放射線耐性を高めた宇宙用のSN54LS14-SPなんてのもあるようですが、さすがに入手は出来ないでしょう。
パッケージはセラミックのCERDIPになっていますね。型番末尾の「J」がそれを表しています(プラスチックDIPは「N」)。
ジャンクション温度の上限はシリコンの物性で決まってしまいますから高温環境で動作させるためにはパッケージの熱抵抗を下げるしかないからです。
1984年のイギリス製、右のマークは何なのでしょう?
裏側にも「B14Z」「AARX」のマーキングがありますが意味などはわかりません。
長方形の窪みは前にもどこかで見たことあるなぁと思って探してみたところAN235でした。そっくりですが、何のためのものなのでしょう?
参考文献・関連図書:
SN5414,SN54LS14,SN7414,SN74LS14データシート, Texas Instruments.
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