V50のPLCC版も...
しばらく写真無しが続きましたが、今日から復活です。小さな箱が出てきたので開けてみたところ、ICがザクザク発見されました。これはその中の一つです。
前にPGAパッケージのμPD70216R-10を紹介したことがありますが、これはPLCCパッケージのμPD70216L-8です。これがどうしたわけかバラバラに3つも出てきました。
「R」⇒「L」はパッケージがPGAからPLCCに変わったための違い、「10」,「8」は動作クロックの違いですね。今回のものは「8841MK002」とありますから1988年製ということになります。
前回、集積されている周辺デバイスを具体的に書かなかったと思うのでデータシートから拾ってみました。
個別半導体の型番 (その他編)
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3回にわたって日本・アメリカ・ヨーロッパの命名法を書いてきました。
この他に旧ソ連・中国等も独自の命名法を持っていたでしょうが、残念ながら資料がありません(あったとしても読めないでしょうが)。また軍用のものも独自の命名法のものがあるかもしれません。
余談ですがロジックICについてはコレクションしている方がいらっしゃいます。下記リンク(世界の汎用ロジックIC)参照。
さてこれらの命名法に則らないとすると、独自に命名法を定めて運用することになります。これはハウスナンバとも呼ばれます。
次のようなものはメーカ毎に独自の命名がされていることが多いようです。
個別半導体の型番 (Pro Electron編)
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3回目はヨーロッパで使われるPro Electronの命名法について書いてみたいと思います。
参考にしたのは「European Type Designation Code System for Electronic Components」の16版です。過去のデバイス(記載の無いもの)についても一部他の情報で補いました。
型番の構成は「BC548A」を例にとると次のようになります。
- 文字:ここでは「B」
- 文字:ここでは「C」
- 数字:ここでは「548」
- 文字:ここでは「A」
これらについてそれぞれ見ていきます。
第1項の文字は以下のようになります。
個別半導体の型番 (JEDEC編)
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今回は主にアメリカで使われている命名法について書いてみたいと思います。
それはJESD370B Designation System for Semiconductor Devicesという規格に基づいたもので、元々RS-370-Bと呼ばれていたものがRS-370-B ⇒ EIA-370-B ⇒ JESD370Bと変わってきています。
型番の構成は「2N2222A」を例にとると次のようになります。
- 数字:ここでは「2」
- 文字:ここでは「N」
- 数字:ここでは「2222」
- 文字:ここでは「A」
それぞれについて見ていきます。
まず第1項の数字は(有効電気的接続 - 1)となります。同じ素子が複数ある場合は1素子の接続数を用い、接続数が異なるものがある場合は最大のものを用います。「4」を超える(接続数が5を超える)場合は「4」とします。
個別半導体の型番 (JIS・EIAJ編)
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トランジスタやダイオード等の個別半導体の型番はメーカに寄らず、1S1588, 2SA1015, 2SB56, 2SC945といった共通の型番が付いています。これはもともと「JIS C 7012 半導体素子の形名」という規格に基づいて命名されており、この廃止後は「EIAJ ED-4001 個別半導体デバイスの形名」に基づいています。
途中で規格が変わっていますが(JIS C 7012, EIAJ ED-4001ともに改定されているので実際はもっと多い)骨格は変わっていませんのでまとめて説明したいと思います。
型番の構成は「2SC458B」を例にとると次のようになります。
- 数字:ここでは「2」
- 文字:ここでは「S」
- 文字:ここでは「C」
- 数字:ここでは「458」
- 添え字:ここでは「B」
これらについてそれぞれ見ていきます。
まず1項の数字は次のようになります。
アライドテレシス FS808TP V1 (分解編)
アライドテレシス FS808TP V1 (外観編)
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これはちょっと特殊な用途に使ったスイッチです。
アライドテレシスのスイッチ FS808TP V1、8ポートの10BASE-T, 100BASE-TX対応です。
元々は仕事で使っていたものですが、後に個人的にも欲しくなって購入してしまいました。
何ができるかというとミラーリング機能が使えるのです。昔のハブは来たパケットをすべてのポートに中継しましたが、スイッチはパケットの宛先を見て必要なポートにのみ中継します。普通はネットワークの利用効率が上がってありがたいのですが、パケットモニタするときには困ったことになります。そこでミラーリングといってあらかじめ指定した特定のポートにもパケットを中継してくれるのです。そのポートにモニタ装置を繋いでおきます。
Sportster 28800 (分解編)
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最初の頃に紹介したSportster 28800を開けてみました。
裏のネジ2本で簡単に開きます。ツメもありません。
電源のシーソースイッチは基板に直接実装されていました。LEDは表面実装で上カバーに導光パーツが付いています。
パーソナルなコンピュータのサウンド事情
以前「メモリ事情」を書きましたが、今回はサウンド事情について書いてみたいと思います。
- 初期のサウンドの目的はエラー等の発生時に注意を促すことでした。これならビープで事足ります。
最も簡単なのは一定の周波数の信号(通常何らかのクロックを分周するが、専用の発振回路でもよい)をソフトウェアでOn/Offして一定時間鳴らす方法です。長さもハードウェア処理でも良いのですが、ソフトウェア処理ならハードウェアは1ビットの出力ポートとゲート1つで済むのでこちらが選ばれることが多かったです。PC-8001や初期のPC-9801シリーズなどがこの方式でした。
PC-8001ではOn/Offを高速で切り替えることによって音楽らしきものを鳴らすというテクニックがありましたが、ビープの2.4kHzが混ざってしまうこと、表示のためのDMAによりCPUが停止する期間があり正確な周期でOn/Offできないことから、濁った音しか出せませんでした。