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偽物を掴まされた!?


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ある方よりμPD71055が偽物ではないかとのご指摘いただきました。
確かにこれは中国より調達したものなので可能性はあります。それで手持ちの他のものと比較しようと探したら、もっと怪しいのがありました。

uPD71055C
これがそうなのですが、「NEC」のロゴが変ですね。他の文字ならともかくロゴを間違えるなんてあり得ないです。それから「JAPAN」も大きすぎる気がします。

uPD71055C (前に紹介したもの)
これは以前紹介した(指摘のあった)ものです。言われてみれば2016年製なら「RENESAS」でなくてはおかしいですね。

本物と比較したいところなのですが、旬な時期には8255ばかりでμPD71055は使わなかったので持っていないのです。

買ったのを憶えていないだけで、ある日発見される可能性もありますが。(これまでの例からして可能性高いかも)

分解写真等に写っていないか探してみるしかないですかね。秋葉原で買おうとしたら1つ2000円もしたので買いませんでした。
あとは同じファミリのμPD70108, μPD70116, μPD71051などと比べてみるのでもよいかもしれません。

あと、動いたからといって本物の証明にはなりませんが、動作させる環境を早く作って動かしてみたいというのもあります。

ところで、半導体の偽物ってどんなものがあるのでしょう?

  1. デタラメなダイが入っている・ダイが入っていない
    外形だけで全く動作しないもの。完全なゴミですが、すぐにわかるという点ではまだ被害が少ないかもしれません。
  2. 本物のランクを変えたリマーク品
    PCのCPU等で180MHz版を200MHz版に書き直してあるという奴です。オーバクロック状態ですが一応動いてしまったりするので気付かないかもしれません。
    パワーデバイスで電流容量の大きなものに書き換えられているなどという危険なものも。
    DIPのμPD71055Cにはより高速のμPD71055C-10しかないのでこれは考えにくいです。
  3. ダイもコピー品
    信頼性や互換性の問題があっても一応は動作するので、これもすぐには気付かない可能性が高いです。
    すぐに馬脚をあらわすようではわざわざダイをコピーした意味がありません。
  4. その他

動かしてみれば1ならわかりますが、2,3はわからないでしょうね。

関連項目: 

コメント

71055の偽物なら中身が82C55やnMOSの8255の可能性がある気がします
8255なら熱くなるの判りますが、82C55なら気付き難いかも知れません
中身が82C55-10なら動作は問題無さそうですが、何だか損した気分になりますね

uPD71051、uPD71054、uPD71055 をオークションで落札しましたが、
uPD71051、uPD71054 のメーカーロゴは、手元の他のデバイス uPD8251AFC と同じで
uPD71055 だけ、このページのものとそっくりでした、形以外にマーキングの色も違うようです。

入手しただけで放置していますが、中身がスペックの落ちる「uPD8255AC-5」だったりして・・・(涙)

今後は、オークションで出品されているものも疑ってかかった方が良いかも。
でも、出品者も知らずに入手している場合があると思うので難しいですね。

某ショップで、「uPD8255AC-2」を購入しましたが、やはりマーキングの色や「NEC」の形が変でした。
ついでに、ロット番号(9桁)の先頭が 18 なので、この記事に書いてあるように2018製造?と怪しすぎ。
ちなみに購入したショップは、純正のマーキングがされている、UPDXXXXも扱っているので仕入れ先の問題
だと思いますが、特に海外から「Aliexpress」「eBay」等で購入する場合は要注意かもしれません。

確かに海外(特にアジア)からは要注意です。

ただあまり馴染みの無いメーカだったり、知ったメーカでも時期や工場が異なったりするとよくわからないです。結局は動いたかどうかになってしまいますね。

私はロジックばかりなのでまだ良いですが、オペアンプなんかは大変なようですよ。

ルネサスになってラインナップが整理されましたから7105xは三菱由来の82C5xに統廃合されてディスコンな気がします。
ちなみに永らく扱いが無かった80C86/80C88はIntersil由来の物を扱っている様です

形が変なNECのは、多分日本電気でない何処かの国の他のNEC社な気がします。JAPANは偽装でしょう。
日本で日本電気系列以外のNEC社が電子部品の商売ができるとは思えないので。

そういえば以前職場にμPD71055のディスコン通知来て騒ぎになったのを思い出しました。あれいつ頃だったかなぁ?
80C86はルネサスのサイト見に行ったら "The Intersil 80C86 high performance 16-bit CMOS CPU" なんて書いてありますね。ステータスは量産中かぁ。

偽物のうち、集積回路のリマーク品は凄まじい量であります。
パターン的には、台湾や中国で製造された(正式な許諾やライセンスの無い、ゆえに非常に低価格な)セカンドソースを、付加価値のある著名メーカーやオリジナル品に見せかける物です。
悪質なのが、これらのセカンドソース品はリマーク前提か?と思える程に、製造出荷される際の渡りマーキングが粗悪だったり単なるスタンプだったりします。

セカンドソースとして製造されています一応は動作しますが、製造ラインの技量や品質は不明瞭で、更に検査・検品はしていない(コストになりますから)ので、品物の品質はかなり怪しいものになります。
更にレーザーマーカー等が低価格化した事でかなりの偽物が存在します。
ロゴマークが画像データから起こしたものを使ってるから何か変だったり、製造時期などから考えても古い又は新しいロゴだったりとかで見分けられるレベルから、極めて精巧で、実際に内部のダイを確認しないと最終的な判別がつかないものまであります。

なお、個別半導体素子にもリマークがあり、こちらは電気的特性が似た、所謂互換品をリマークしたもの、集積回路と同じく偽セカンドソースなど。
これらは厳しい用途意外は普通に使えてしまう場合が多く厄介です。
危ないのが、例えば日本に多いEBC配置の足が、偽物はECBとか、サブスレートの扱いが違うとか、差し替えて破損する物もあります。

なお、さらに調べると、TO-92のパッケージがなんか違ったり、オリジナルに無いメタルCANがあるとか、そんなのもあります。

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