準出土品

出土品が自宅から出てきたものなのに対し、こちらは自宅以外で見つけた掘り出し物たちです。

MS-DOS ROM

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先日秋葉原を歩いていて面白いものを見つけて思わず買ってしまいました。


それがこれ、「MS-DOS 3.21」のラベルが貼られたROM、しかもHとLが揃っていたのでMS-DOSのROM化ってどうなっているのか見てみたくなったのでした。

まずROMライタでそれぞれ読んで、一つのファイルに結合しました。

objcopyあたりでできるのかもしれませんが、以前やっつけで作ったツールを流用しました。元はMC68000向けだったので最初エンディアン間違えて……

何か特徴的なデータないかなと眺めていて最初に見つけたのは……

DS0026 MOSドライバ

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これもしばらく前に購入したまま忘れていたものになります。


National SemiconductorのDS0026です。

これはMOSドライバと呼ばれるもので、TTLレベルの入力をレベル変換すると同時に大きな負荷容量を高速で充放電するための強力なバッファでもあります。仕様によると1000pFの負荷に対して立ち上がり時間が最大35nsというのですからその強力さがわかろうというものです。出力レベルは電源電圧で決まり、最大約20Vまで出せます。

こんなもの何に使おうと思って調達したのか、もうかなり前になるのではっきりしたことは憶えていませんが、おそらくはCP-1600のクロック用だったのではないかと思います。8080用の8224で代用できないかと書きましたが、レベル的には何とかなってもステートの管理とかあってかえって面倒かもと単独のドライバを探したような気が……

TMP68HC11A1T

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前に書いたMC68HC11の予備として買ったんだったかな。


東芝のTMP68HC11A1Tです。

ところで東芝のマイコンというと何を連想しますか?

某氏が愛用していた4ビットのTLCS-47、以前試したこともある8ビットのTLCS-90、珍しい12ビットのTLCS-12、などの独自アーキテクチャがいろいろありました。

セカンドソースとしてはZ80ファミリがもっとも有名でしょう。MC68000ファミリも種類は多くありませんが作っていました。TRONチップも作っていたはずです。

そんな中でMC6800ファミリって印象はないんですよね。

そもそも国産のMC6800ファミリって日立がメインで富士通もそこそこ作っていたという感じで、東芝の名前は出てきません。いつ頃どんな経緯で作り始めたのだろう?

NS32032

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これも何かのついでに買ったまま忘れていたものですね。


ナショセミのNS32032E-6、1985年製のFマスク品です。

このNS32032というのはNS32016の外部バスを32ビット化したものです。MC68020がアドレスバスも32ビットになったのに対し、これはデータバスは32ビットになったもののアドレスバスは24ビットのままなのでアドレス空間は16MBです。

バス幅以外の機能面ではほぼ同等のようですが、データシートをパラパラ見ただけですので細部は不明です。

DCJ11

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以前HD3-6402のコメントでもちょっと触れたので予想していた方もいるかもしれませんが、こんなものを入手できました。


さまざまな番号が記されていて正式な型番というのがよくわかりませんが、DEC J-11あるいはDCJ11などと呼ばれることが多いですね。

これは何かというと、PDP-11互換のプロセッサです。というかLSI-11(PDP-11をLSI化したもの)に使われたプロセッサです。

Z8010 もう一つ

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Z8010 MMUは以前にも書きましたがeBayへの出品数も少なく予備を調達していたのでした。


SGS製のZ8010BD1です。1986年製かな。

Z8010BD1から10MHz品です。Aが6MHz品、空欄が4MHz品になります。

前に4, 6, 8MHzがあるようですと書きましたが、あらためてZilogのデータブックを確認したところ6MHzと10MHzがあったようです。まぁデータブックの発行時期によって変更あったのかもしれません。

HD3-6402

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ちょっとCPUバスではないUARTが必要になるかもということでこんなものを買ってみました。

HD3-6402R-9 写真
HarrisのHD3-6402R-9、1991年製と思われます。

これまでに様々なシリアルのデバイスを取り上げてきました。Intel 8251 USARTMotorola MC6850 ACIAなどなど、いずれも何らかのCPUバスに接続する前提でしたがこれはちょっと異なります。

まず送信と受信のデータは別ピンになっています。ビット長やパリティなどの通信フォーマットはコントロールレジスタではなく独立ピンです。受信レディ・パリティエラーなどのステータスも同様です。

そのため1チャンネルのみですが40ピンのデバイスとなっています。

Iskra EMZ1001

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しばらく前にTwitter(現 X)でこのEMZ1001を購入された方がおりまして、それでどんな石なのだろうと調べているうちに欲しくなってしまい、遂にポチってしまったのでした。


Iskra社のEMZ1001、末尾「E」は動作温度範囲0~85℃のもののようです。

聞き慣れないプロセッサですが、これはAMI S2000の互換品です。というかIskraとAMIの共同開発らしいのですが、この辺り情報が少なく詳しくはわかりません。それでもEMZ1001とS2000が互換だというのは確かなようなのでS2000のデータシートを元にして書いていきます。

S2000ファミリは命令幅が8ビット、データ幅が4ビットのプロセッサです。

S2000は命令メモリとして1k×8bitのマスクROMを内蔵しており、内蔵ROMのみ・内蔵ROM+外部ROM・内蔵ROMを無効化して外部ROMのみで動作させることができます。

LM3909

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1980年頃の『模型とラジオ』『初歩のラジオ』などの常連だったデバイス、ふと思い出したらまた遊んでみたくなってeBayで買ってしまいました。


National SemiconductorのLM3909 LED Flasher/Oscillatorというものです。

LEDの順方向電圧は低い赤色でも2V程度あり乾電池の1.5Vでは点灯できません。そこでコンデンサを利用して電圧を上げるのが本ICです。懐中電灯などに取り付けて暗いところでも見つけやすくするというのが用途として考えられていたようですね。

なのですが、やたらと応用範囲が多いんですよ、このICは。

データシートにも、トライアックのトリガ、LEDの点滅、矩形波発振器、ブザー、豆電球の点滅などが挙げられています。ネットを探すとアンプにする話なんかも出てきますね。

27CX642

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今回のものもTMS7000と一緒に買ったものになります。


ICT 27CX642、8x×8bit構成の高速UV-EPROMです。

少し前にTwitter(現X)で27CX322を見かけて資料探したりしていたのですが、類似品で容量の多いこれを見つけて買ってしまったのでした。

容量は一般的な2764と同じですが、ピン数は4本少ない24ピンとなっており、バイポーラPROM互換とのこと。電源(2), アドレス(13), データ(8)で23本、残り1本がCSです。