準出土品

出土品が自宅から出てきたものなのに対し、こちらは自宅以外で見つけた掘り出し物たちです。

TMS5501

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先日のTMS7000のついでにこれも買ってしまいました。


Texas InstrumentsのTMS5501、Multifunction Input/Output Controllerと呼ばれる8080用のペリフェラルで以下の機能を持っています。

  1. 8ビットの入力ポート
  2. 8ビットの出力ポート
  3. 5つのインターバルタイマ
  4. 調歩同期シリアル
  5. 割り込みコントローラ

パラレルポートは入出力が固定されており、8255 PPIやMC6821 PIAのようなハンドシェイク機能もありません。入力ポートの1ビットは割り込み入力としても使用できます。

TMS7000

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未動作のプロセッサが積み上がってる自覚はあるんですが、珍しいプロセッサ見かけるとつい買ってしまいます。一期一会な面がありますからね。

というわけでこれ。


Texas InstrumentsのTMS7000です。

TMS7000ファミリは8ビットのシングルチップマイコンですが、この7000はROM無しのものです。他に2kB/4kBのマスクROM内蔵のものやピギーバックなどもあります。

このファミリには動作モードが以下の5つあります。

高速Z80

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Z80 CPUは以前にも取り上げました(1回目2回目)が、またまた買ってしまいました。


最高クロック20MHz版です。

今さら大昔のCPUを動かすのに速度を追求してもしょうがないと思ってクロック上限には拘っていませんでしたが、PLLが動き始めているのでオーバークロックで遊んでみても面白いかもと考えが変わってきました。

さらにDIP版の入手が難しくなってきたような話も聞いていたので、買えるうちに確保しておこうと思ったのでした。

はじめ安さに惹かれてeBayで買ったのはちょっと怪しかったのですが、追加で買ったこれはDigiKeyからなので真正品と考えられます。

MC145163

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えー、今回も最近入手したデバイスになります。


MotorolaのMC145163Pです。キズが多いことからわかると思いますが中古品です。

これはMC145106MC145157などと同じPLL用のICです。2つの分周器と位相比較器を持っていることも一緒です。

基準クロック用の分周器は1/512, 1/1024, 1/2048, 1/4096の切り替え式になっています。

メインの分周器は1/3~1/9999です。1/9999からわかる通り入力はBCDコードになっています。これはマイコンなどではなくサムホイール(サムロータリ)スイッチなんかを前提としているんでしょうね。

BBD

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ちょっと珍しいデバイスが出てきましたので今回はそれについて書いてみたいと思います。


それがこのMN3208、8ピンですが少し変わったパッケージですね。14ピンの内側6ピンを抜いたようなものです。

これはBBD(Bucket Brigade Device)と呼ばれるオーディオ用の遅延素子です。原理は...... 大雑把にアナログ値を扱えるシフトレジスタといったところでしょうか。大量のコンデンサを並べて電荷を順に転送していくことからBucket Brigade(バケツリレー)と名付けられました。

MN3208は2048段でクロックは10~100kHzなので遅延時間は10.24~102.4msとなります。えっ、計算が合わないって?

2相クロックを用いて1つおきに空にしている(でないと転送できない)ためです。

N8X305 と NS32016D

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残るは2つですが、どちらも似たものをこれまでに取り上げていますのでまとめて紹介することにします。


一つ目はSigneticsのN8X305、これは
N8X300の改良版です。8935がデートコードかな? だとすると1989年製ということになりますね。

N8X300との相違点はどこなのかということで両者のデータシートを見比べているのですが、相違点が明確に書かれていません。

SigneticsのN8X305のデータシートが見つからず、セカンドソースのAMDのデータシートを参照しています。

ハードウェア的にはN8X300の上位互換らしく、そのまま挿し替えが可能なようです。

とりあえずクロックの上限が8MHzから10MHzに上がっているのはわかったのですが......

TS68483A

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16C450, Am2901に続く3つ目、まとめて「ついで買い」できるものを探していたところこれが目にとまりました。


STMicroelectronicsのTS68483A、この型番どことなくHD63484 ACRTCに似ていると思いませんか。

それで気になってデータシート探してみたところ、Advanced Graphic and Alphanumeric Controllerというものでした。M68000系のような型番ですが探しても「TS」以外のプレフィックスのものは見当たらないのでSTM(かその前身企業)がオリジナルのようです。

Am2901

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前回のと一緒に調達したものがいくつかあるので何回かに分けて取り上げようと思います。


これはAm2901 4ビットスライスALU、AMDのAm2900ファミリの一員です。

以前取り上げたIDM2911もこのファミリ(セカンドソースですが)ですね。

その時も書いたようにこのファミリは一般的なプロセッサとペリフェラルといったものではなく、プロセッサを構成するための部品の集合体です。しかも決まった完成形があるわけではなく、すべてが回路設計者に任されています。命令デコーダは各自設計する必要があるのでAm2900命令セットといったものは存在しません。

MC6808

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また新しいデバイスを買ってしまいました。


MotorolaのMC6808L、1980年9週製造と思われます。

MC6808はMC6802から内蔵SRAMを取り除いたものです。必要なRAMの少ないシステムでは外部にRAMを接続しなくて済むMC6802はありがたい存在ですが、どうせ外部にRAMを追加するなら128バイト程度のRAMなど無くても困らないでしょう。

まぁMC6802もピン36をRE(RAM Enable)をLにすれば内蔵RAMは切り離されるので、ダイは同一の可能性もあります。MC6808では常にLにしろとあるのでボンディングオプションですらなく単にRAMの動作を保証するかどうかの違いかもしれません。