半導体

NEC uPD71037

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

今日のものも買った記憶のまったく無かったNEC VシリーズのDMAコントローラです。

uPD71037CZ-10
NECのμPD71037CZ-10、10MHz版で40ピンDIPのものです。パッケージは他にQFPとPLCCがありました。

このμPD71037はIntel 8237をNECがVシリーズ向けにCMOS化したもの、機能などはそのままのはずです。ちょうど8255に対するμPD71055のようなものです。
元になった8237はPC-9801シリーズに使われていましたから知らずにお世話になった人は多いと思います。

Cypress SL811HS

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

前にPS/2-USB変換器に使ったSL811HSの残りも出てきました。

SL811HS
CypressのSL811HSです。マイコンのバスに接続できる数少ないホスト機能付きのUSBコントローラでした。今ならUSB内蔵のマイコンでUSB On-The-Goに対応しているものを選んだほうが良いでしょう。

現在はQFPのSL811HSTしかないようですが、私が買ったときにはPLCC版もまだありました。ホスト機能無しのSL811Sなんていう紛らわしものもありましたね。
型番の「SL」はCypressに買収されるまではScanLogicという会社の製品だったためです。

NEC uPD72067 FDC

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

これも買った記憶が全く無いモノです。昨日のμPD70216と一緒の袋に入ったまま発見され、おそらくは鈴商で買ったものではないかと思います。

uPD72067
NEC製のμPD72067C、汎用FDC (Floppy Disk Controller)の末期のデバイスです。型番から想像できるようにμPD765系のFDCで、μPD765 ⇒ μPD7265 ⇒ μPD72065/72066 ⇒ μPD72067と進化してきました。

このμPD72067の後継であるμPD72068, μPD72069はIBM PCおよびその互換機向けのレジスタが追加され、汎用FDCというよりはPC向けチップセットの性格が強くなってきます。それに伴ってピン数も増えてDIPのラインナップもなくなってしまいます。

V50のPLCC版も...

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

しばらく写真無しが続きましたが、今日から復活です。小さな箱が出てきたので開けてみたところ、ICがザクザク発見されました。これはその中の一つです。

uPD70216L-8
前にPGAパッケージのμPD70216R-10を紹介したことがありますが、これはPLCCパッケージのμPD70216L-8です。これがどうしたわけかバラバラに3つも出てきました。

「R」⇒「L」はパッケージがPGAからPLCCに変わったための違い、「10」,「8」は動作クロックの違いですね。今回のものは「8841MK002」とありますから1988年製ということになります。

前回、集積されている周辺デバイスを具体的に書かなかったと思うのでデータシートから拾ってみました。

個別半導体の型番 (その他編)

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

3回にわたって日本アメリカヨーロッパの命名法を書いてきました。

この他に旧ソ連・中国等も独自の命名法を持っていたでしょうが、残念ながら資料がありません(あったとしても読めないでしょうが)。また軍用のものも独自の命名法のものがあるかもしれません。

これらはあまり目にする機会もないと思います。
余談ですがロジックICについてはコレクションしている方がいらっしゃいます。下記リンク(世界の汎用ロジックIC)参照。

さてこれらの命名法に則らないとすると、独自に命名法を定めて運用することになります。これはハウスナンバとも呼ばれます。
次のようなものはメーカ毎に独自の命名がされていることが多いようです。

個別半導体の型番 (Pro Electron編)

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

3回目はヨーロッパで使われるPro Electronの命名法について書いてみたいと思います。

参考にしたのは「European Type Designation Code System for Electronic Components」の16版です。過去のデバイス(記載の無いもの)についても一部他の情報で補いました。

型番の構成は「BC548A」を例にとると次のようになります。

  1. 文字:ここでは「B」
  2. 文字:ここでは「C」
  3. 数字:ここでは「548」
  4. 文字:ここでは「A」

これらについてそれぞれ見ていきます。

第1項の文字は以下のようになります。

個別半導体の型番 (JEDEC編)

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

今回は主にアメリカで使われている命名法について書いてみたいと思います。

それはJESD370B Designation System for Semiconductor Devicesという規格に基づいたもので、元々RS-370-Bと呼ばれていたものがRS-370-B ⇒ EIA-370-B ⇒ JESD370Bと変わってきています。

型番の構成は「2N2222A」を例にとると次のようになります。

  1. 数字:ここでは「2」
  2. 文字:ここでは「N」
  3. 数字:ここでは「2222」
  4. 文字:ここでは「A」

それぞれについて見ていきます。

まず第1項の数字は(有効電気的接続 - 1)となります。同じ素子が複数ある場合は1素子の接続数を用い、接続数が異なるものがある場合は最大のものを用います。「4」を超える(接続数が5を超える)場合は「4」とします。

個別半導体の型番 (JIS・EIAJ編)

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

トランジスタやダイオード等の個別半導体の型番はメーカに寄らず、1S1588, 2SA1015, 2SB56, 2SC945といった共通の型番が付いています。これはもともと「JIS C 7012 半導体素子の形名」という規格に基づいて命名されており、この廃止後は「EIAJ ED-4001 個別半導体デバイスの形名」に基づいています。

途中で規格が変わっていますが(JIS C 7012, EIAJ ED-4001ともに改定されているので実際はもっと多い)骨格は変わっていませんのでまとめて説明したいと思います。

型番の構成は「2SC458B」を例にとると次のようになります。

  1. 数字:ここでは「2」
  2. 文字:ここでは「S」
  3. 文字:ここでは「C」
  4. 数字:ここでは「458」
  5. 添え字:ここでは「B」

これらについてそれぞれ見ていきます。

まず1項の数字は次のようになります。

NS32081 FPU

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

NS32C201に引き続きFPUのNS32081も確保できました。

NS32081D-10
10MHz版のNS32081D-10です。32ビットまたは64ビット浮動小数点数の加減乗除が可能です。

NS32000ファミリの一員でNS32008, NS32016, NS32032にそのまま接続可能ですが、FPUとしては比較的初期の登場であったためか他のプロセッサとともに使用されることも多かったようです。MC68881登場以前はMC68000シリーズにも接続されたとか。

Toshiba TC51832

asano に投稿

テーマ

カテゴリー

これはよくある256k (32k×8bit) SRAMかと思ったら、擬似SRAMでした。

TC51832SPL-10
Toshiba製のTC51832SPL-10という擬似SRAM、32k×8bit構成でアクセスタイムは100nsというものです。

以前μPD4168Cのところでも書きましたが、擬似SRAMとはDRAMのメモリセルとSRAMのインターフェイスを持つメモリデバイスのことです。大容量化に向いたDRAMメモリセルと扱いの容易なSRAMインターフェイスと、DRAMとSRAMのいいとこ取りをしたものですが、リフレッシュの必要性からは逃れることができません。

リフレッシュを行なう上で問題となるのはカウンタをどうするかといつ行うかということです。