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キャラクタLCDモジュール


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今では当たり前になったキャラクタLCDモジュールですが、これはまだ珍しかった頃のものです。

キャラクタLCDモジュール 表側
幅が20cmほどありますからかなり大きなモジュールです。文字数は40字×2行だったように思いますが、記憶が曖昧です。動作させられればわかるんですけどね。

キャラクタLCDモジュール 裏側
裏側は基板が2階建てになっています。

下の基板にはHD44100 (LED Driver with 40-Channel Outputs)が6つ並んでいます。この数は上の40×2という推測と矛盾しません。そしてこの基板には日立のロゴが入っていますので、これは日立製のモジュールと思われます。

上の基板にはHD43160A (Controller with Built-in Character Generator)がいます。これは有名なLCDコントローラHD44780より前のものになります。
回りには4000シリーズのCMOS汎用ロジックがいます。HD14071BP (Quad 2-input OR gate), HD14078BP (8-input NOR gate), HD14069UBP (Hex Inverter), HD14028BP (BCD-to-Decimal Decoder), HD14075BP (Triple 3-input OR gate)です。8-input NORなんてTTLファミリには無い(74HCになって74HC4078というのができました)ものです。これらがDIPというのが時代ですね。

上のコネクタは適合する相手を探すのが面倒だったのか直接ハンダ付けしたようで、ハンダが付着しています。
買ったときにピン接続の資料は貰ったと思うのですが行方不明になっていますが、幸いほとんどのピンがそのままHD43160Aに繋がっているので、ICの資料から推測してみました。ピン番号は仮に右から1, 2, 3,..., 15としています。

ピン 名称 備考
1 E
2 R/W
3 RS0 A0に接続
4 CS 正論理なので注意
5 DB0
6 DB1
7 DB2
8 DB3
9 DB4
10 DB5
11 DB6
12 DB7
13 VCC ロジック電源 (+5V)
14 GND
15 VEE LCD電源 (-5V)

ここまでわかれば実際に動かせそうです。

ちなみに私がこの手のキャラクタLCDモジュールを知ったのは、1983年頃のASCII誌でです。パソコンのプリンタポートの先に付けて、サブディスプレイにするという記事だったと思います。

参考文献・関連図書: 
HD43160AHデータシート, Hitachi.
HD44100Rデータシート, Hitachi.

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