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パーソナルなコンピュータの補助記憶事情 (第8回:MOディスク)


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CD, DVD, BDなど光ディスクが基本ROM(書き込めるものもあるが何かしら制約がありハードディスクのようには使えない)なのに対し、MOディスク(光磁気ディスク)は書き込みが遅いことを除いてハードディスクと同じように使うことも可能です。

8インチやそれ以上のものあったようですが、現物を見たことはありません。個人での入手は難しかったと思います。

5.25インチのものも業務用ですが、旬を過ぎてからはジャンクを入手可能でした。ここでも以前NWP-539Nを取り上げました。容量は片面297MBで、裏返すことで両面使用が可能でした。
最終的に約9GB(両面)のものまで出ていたようです。

3.5インチのものは(少なくとも日本では)一般に普及しました。
容量は当初128MBで、後に230MB⇒640MBと大容量のものが製品化されています。さらに1.3GB, 2.3GBのものもありました。
フロッピーディスクと同じように取り扱えて容量が100倍だったので導入しやすかったのだと思います。

ソニー独自のHS(Hyper Storage)というものもありました。これも3.5インチで650MBの容量がありましたが、上記のものと互換性がなく高価だったこともあり普及には至っていません。

やはりソニーが開発したものにミニディスクがあります。
オーディオ用が一般的ですが、MD DATAと呼ばれるデータ記録も規定されていて、これは140MBの容量がありました。PC用のドライブは1機種だけで、MDH-10というMDウォークマンです。これはオーディオの再生の他、SCSIコネクタが装備されていてPCのドライブとしても使えるというものでした。もちろんデータは読み書きともに可能です。残念ながらまったく普及しませんでした。
後にHi-MDで再びデータ記録(最大1GB)のできるものが登場しましたが、これも普及しませんでした。

光磁気ディスク一般として、フロッピーディスクのように磁気に弱いこともなく、CD-R, DVD-R, BD-Rなどのように紫外線に弱いといったこともありません。また非接触アクセスです。このようなことから長期保存や郵送等に向いていたといえるでしょう。惜しいことにドライブの入手が先にできなくなってしまいました。

最後は松下のPDです。これは原理的には光ディスクですが、使い方としてはMOディスクに近いといえます。1枚で650MBの容量があり、またPDドライブはCDの読み込みも可能でした。これは後にDVD-RAMへと繋がっていきます。


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