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パーソナルなコンピュータの補助記憶事情 (第9回:テープ再び)


カセットテープはオーディオ用をそのまま使ったものでしたが、今回取り上げるのはコンピュータ用に作られたものです。

1/2インチのものは映画等に出てくる「いかにもコンピュータ」といった感じの奴です。これを個人で使っている人はあまりいないと思いますね。
記録密度は800bpi(Bit per Inch), 1600bpi, 6250bpiのいずれかで、9トラック、テープ長は2400ftというのが標準でした。今では記録密度もトラック数も増えています。

QIC(Quarter Inch Cartridge)は名前の通り1/4インチ幅のテープを使うもので、ドライブ, テープのような形態です。容量は20MB~1GB程度です。

ドライブによってはデータ圧縮機能を持っているものもありますが、本記事では非圧縮時の容量を書いています。

UNIXワークステーション用のソフトウェアのインストールメディアとしても使われました。

またパソコン向けにカートリッジを小さくしたQIC-40というのもありました。

8mmビデオのカセットを利用したものもありました。

一つはExabyte社のEXB-8200とその後継機です。最初のEXB-8200で2.5GB、最後のMammoth-2で60GBの容量がありました。
中古・ジャンクのドライブが比較的入手しやすかったと思います。

もう一つはソニーのAIT(Advanced Intelligent Tape)と呼ばれるものです。こちらは25GB~400GBの容量がありました。
Exabyteのものとは互換性はなく、またドライブの入手が難しかったので個人使用はあまり聞きません。

4mmのDATのカセットを利用したDDS(Digital Data Storage)というものもあります。DDS1の1.3GBからDAT72の36GB(名称が72なのは圧縮時72GBのため)の容量があり、さらにテープ幅を変更(もちろんカセットも)した大容量のものもあります。
これも比較的入手しやすかったですね。

DLT(Digital Linear Tape)はDEC社が開発したもので、8mm,4mmのようなヘリカルスキャンではありません。最大で800GBまでの容量のものがありました。

LTO(Linear Tpae Open)は「Ultrium」とも呼ばれ、名前の通りリニア(ヘリカルスキャンではない)記録です。現時点で100GBのLTO-1から12TBのLTO-8まであり、今回取り上げた中で唯一開発が続けられているものになります。

個人でこれらのテープを使うのはUNIX系のOSのユーザが多いですね。特別なソフトウェアを使わなくてもすむためなのか、テープを使う文化があったからなのか。
あとテープドライブは一般的に高価なので、中古品が中心になります。最近ではハードディスクとの容量差が大きくなっているのでバックアップ用には使いづらくなってしまいました。


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