近代科学資料館 (第3回)

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近代科学資料館の3回目はパーソナルな計算機たちです。

Busicom 141-PF
まずはこれ、Busicom 141-PFです。これも情報処理技術遺産に認定されています。

これは単にプリンタ付き電卓というだけではなく、マイクロプロセッサを搭載した世界初の電卓という記念碑的なものです。使われたのはIntelの4004、単体も別途展示されていました。

Intelといえば今ではプロセッサの会社ですが、当時はメモリ主体でした。そもそもがメモリを生産するために設立された会社です。それがこの4004でマイクロプロセッサの可能性に気付いて今に至るわけです。

この 141-PF 以外にも多数の電卓のコレクションがあります。

近代科学資料館 (第2回)

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近代科学資料館、第2回目は大型計算機編です。

UNIVAC 120
これは UNIVAC 120、日本で最初期に電子計算機を導入した野村證券のものが寄贈されたもので、情報処理技術遺産に認定されています。

左上はプログラム用のプラグボード、右側中段には真空管がびっしりと並んでいます。

この本体以外にカードによる入出力装置もあったと思います。

近代科学資料館 (第1回)

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実際に見学に行ったのは一年半ほど前なのですが、古い計算機関係としては外せない博物館なので何回かに分けて取り上げたいと思います。

近代科学資料館
東京理科大学の近代科学資料館、ここの計算機コレクションはおそらく日本一の数でしょう。

計算機といっても必ずしも電子計算機とは限りません。数を記録するために結び目を作ったロープからパソコンまで、ありとあらゆる計算のために人類が作ったものが集められています。

Intel D27C513

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これは前に27C512のところでちょっと書いた27C513です。

D27C513
Intel製のD27C513-200V10、512kbit(64k×8bit)のUVEPROMです。アクセスタイム170ns, 200ns, 250nsとラインナップがあったようで、これはその真ん中のものになります。

27C512のところで書いたように512kbitという容量は1つで標準的な8ビットプロセッサのメモリ空間を埋めてしまいます。当然RAMも同じ空間に配置しなければならないので何らかの細工が必要になってきます。

手持ちのROMを読んでみた

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せっかくROMライタもあることですし、昔使っていたROMを読んでみることにしました。何か懐かしいものが書かれているかもしれません。

UVEPROM
実際に使った記憶のある 2764, 27128 を集めました。あとTMM323C(2716)もライタを作ったことがあるので何か書かれているかもしれません。

まずは 2764(ほとんどが三菱のM5L2764K)です。これはZ80ボード3号機に使ったもの、MC68kボードも初期はこれを使っていたかもしれません。

4000シリーズ

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このところ汎用ロジックを取り上げることが多いですが、今回もCMOS汎用ロジックICです。

4000シリーズ
最近では存在感が失われつつありますが一部品種は今でも現行品な4000シリーズCMOS汎用ロジックICです。

このシリーズは低消費電力なこと以外に、電源電圧範囲が3V~18V(メーカによっては20V)と広く乾電池電源を安定化せずにそのまま使えるため工作の入門用に広く使われました。今でも「高電圧ロジック」などと呼ばれて残っています。

一方で遅延が大きく高速回路には使いづらかったのでマイコン回路などでは出番は少なくなりました。

P2000C (分解編)

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以前紹介したDVDプレーヤP2000Cの内部を覗いてみました。

内部
まずはトップカバーを開けてみます。

右側は電源、残りのスペースのほとんどをドライブが占めています。
ドライブはプラを多用した構造で、金属部品は必要最小限といった超コスト重視なつくりでした。

メイン基板はドライブの下にあるようです。

さて、ここまでは簡単だったのですが、この先が大変でした。

何はともあれ基板を拝みたいのでドライブを外さなくてはなりません。底板に4本のネジで固定されていたので外したのですが、取れる気配がありません。

まだネジが残っているのか見ようとしても見えないのです。前後はパネルがありますし、底板の左右が上に折れているので横からも見えません。

Signetics N8T380N

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先日のHD2501に続き、最近見かけない汎用ロジックのシリーズを取り上げます。

N8T380N
SigneticsのN8T380N Quad Bus Receiver with Hysteresis-Schmitt Triggerです。名称からはわかりませんが、2入力のNORになっています。

この8Tシリーズは主にインターフェイス系の機能のデバイスで構成されています。まとまった資料が少なくて不明なことが多いのですが、わかっているかぎりを一覧にしてみます。

Hitachi HD2501P

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これまたジャンク箱から出てきてた古いICです。

HD2501P
日立製のHD2501P、「HD」ということはディジタル系のICで、1974年40週に製造でしょうか?

実は「7440」はデートコードではありません。

ちなみに機能はというと「Dual 4-Input NAND Buffer」です。

Texas Instrumentsはこの機能のICにSN7440という型番を与えています。

つまり「7440」はSN7440の互換品ですよということだったのです。

現在ではSN74シリーズの番号は一般化しており、どのメーカも当然のごとく型番に含めていますが、以前は各社独自の型番を使用していました。

以下にSN7440相当品で「7440」以外の型番の例を挙げてみましょう。

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