準出土品

出土品が自宅から出てきたものなのに対し、こちらは自宅以外で見つけた掘り出し物たちです。

Hitachi HM6117

2018-09-28 23:39 — asano

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ふと秋葉原の日米商事に寄ったら、汎用ロジックなどに混じって600mil幅のデバイスもスティックで売られていました。

HM6117LP-4
思わず買ってしまったのがこの日立のHM6117LP-4です。1982年製かな、梨地になる前のツルツルのパッケージです。

有名なHM6116のひとつ違いで、その場では同じ16kのSRAMということしかわかりませんでした。

ジャンク屋での買い物は一期一会、素性がよくわからなくても即決が基本です。値段も9つ入っていて540円なら仮に使い物にならなくてもいいかなということで購入。HM6116もありましたがそっちはハンダ外し品だったので見送りました。後日もう一度見に行ったらピン表面のハンダムラがそう見えただけのようでした。売れて別のものが再入荷した可能性もありますが。

uPD8156C

2018-09-25 20:45 — asano

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81C55の兄弟分の8156を取り上げます。

uPD8156C-2
NECのμPD8156C-2です。1984年製のようですね。

81C55との違いは主に2つです。

まず81C55がCMOSなのに対し、この8156はNMOSだということです。
NMOSの8155やCMOSの81C56なんていうのも存在しましたから、8155/8156があったのを後にCMOS化したというだけの話です。

もうひとつはセレクトの極性、8155/81C55では負論理のCEに、8156/81C56では正論理のCEとなっています。

3SF11

2018-09-23 15:17 — asano

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ちょっと面白いデバイスを入手しました。

3SF11
メタルパッケージ(TO-72)の3SF11というものです。

まずその型番が変わっていますね。JISの個別半導体命名法によれば先頭の「3」から有効な電気的接続数(つまりピン数)が4、3文字目の「F」はサイリスタを表しています。

4ピンのデバイスというとデュアルゲートのMOS FETが有名です。3SK59なんかが無線関係の記事に使われているのを昔見ました。3SJ型番も少ないながらあるようです。

ホトカプラも多くが4ピンですが、大抵はハウスナンバでJIS,EIAJ登録されたものはあったのでしょうか?

TTLの入力に使われるマルチエミッタトランジスタも4ピンのものがあり得ますが、個別部品は見たことがありません。

それではこの4端子のサイリスタって何でしょう?

8755

2018-09-19 18:36 — asano
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このデバイスはオリジナルは Intel、窓付きなのでUV-EPROM入りです。

uPD8755AD
NEC製のμPD8755AD、1984年製です。パッケージはCERDIPなのでそれほど古い印象はありません。

TMP8755AC
こちらは東芝製のTMP8755ACです。残念ながら製造年は不明ですが、古そうですね。TMM323Cによく似ています。

UV-EPROMは壊すリスクが高いので予備に追加購入したものです。

Zilog Z8682

2018-09-14 23:52 — asano

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以前入手したZ8613が完全ではないとわかったので調達したものです。
そのまま忘れていたのですが...

Z8682PS
Zilog Z8682PS、ピギーバック品は入手困難なので「ROMLESS」品です。

資料ではZ8681とZ8682が併記となっており、主に次のような相違点があります。

  • Z8681はプログラム・データメモリとして64kB使えるが、Z8682は62kB(先頭2kBが使えない)
  • Z8681には12MHz,16MHzの高速版が存在する
  • Z8682のリセット信号はTTLレベルではなく7.5Vが必要

深く考えずにZ8682を買ってしまったのですが、失敗だったかもしれません。7.5Vを用意するのはちょっと面倒です。

SVM9300音声合成キット

2018-09-12 23:57 — asano

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パーツ通販のサイトを眺めていたところ、懐かしいキットを発見して買ってしまいました。

SVM9300音声合成キット
諏訪精工舎のSVM9300を使った音声合成のキットです。

ICさえあれば回路はシンプルなので各社から似たようなキットが発売されていました。今回入手したものもデータシート記載の参考回路そのまま基板を起こしてパーツを揃えたといった感じですね。

当時もちろん関心はありましたが、ついに手は出さずじまいです。

1980年代のはじめ頃だったと思うのでもう35年位前の話です。

Motorola MCM6810

2018-07-27 21:00 — asano

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今回取り上げるのはとても古いSRAMです。

MCM6810L-1
MotorolaのMCM6810L-1、128×8bitのSRAMです。冗談のような容量ですが、制御用のワークエリアとしては十分なことが多かったのでしょう。MC6802の内蔵RAMもこの容量です。

これは1975年製ですね。「-1」がスタンプ状なのはおそらくパッケージ後に選別したためと思います。手元のデータシートにはアクセスタイムがMCM6810は450ns, MCM68A10は360ns, MCM68B10は250nsとありますが、初期のMCM6810はもっと遅かったとどこかで読んだ記憶があります。

パッケージもちょっと変わっていますね。

Intel P8052AH-BASIC

2018-07-21 18:02 — asano

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BASIC内蔵マイコンで取り上げたものをもう一つ入手できました。

P8052AH-BASIC
IntelのP8052AH-BASIC、全体が梨地で表示部分だけツルツルなのは他社ではあまり見かけませんね。

8051のROM,RAM容量を増やした8052(これらからROMを取り除いたのが8031,8032です)のROMにBASICインタープリタを格納したものです。

Intel 8031, 8032

2018-07-15 22:56 — asano

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前にマニュアルを取り上げましたが、MCS-51の現物もいくつか入手できました。

D80C31BH
これはIntelのD80C31BH、ROM無しのCMOS版でセラミックのパッケージに入ったものです。

MCS-51は8741Aのところで書いたMCS-48の後継チップに当たります。シングルチップに基本機能を詰め込むというコンセプトはそのままに、命令体系等は大幅に拡張されました。

ROMのタイプや容量の違いによるラインナップはMCS-48とよく似ています。