準出土品
出土品が自宅から出てきたものなのに対し、こちらは自宅以外で見つけた掘り出し物たちです。
Atmel AT28C16
M27C256Bと一緒に買ったのはこれでした。
写真見にくいですがAtmelのAT28C16-15PU、2k×8bitのEEPROMです。
デートコードは「1701」で2017年を表していますが、どう見ても2017年製には思えないですね。特にピンの状態が悪い、これハンダ外し品じゃないのか?
真上からの写真、横方向のスジのようなものが気になりますね。
Motorola MC68121
Intel 8741A, Zilog Z8594とくれば次はこのMotorola MC68121でしょう、ということで入手してみました。
MC68121 Intelligent Peripheral Controllerです。「NF4」がマスク、「8732」がデートコード(1987年32週)と思われます。
パッケージ両端に樹脂製の保護材がついていますね。MC68kボードに搭載していたMC68010にも同様のものがついていましたが、いつの間にか紛失してしまっていました。
Toshiba TMP90C840N
前にOTP品のTMP90P802APを内蔵ROMを切り離して外部メモリで実行できました。ならマスクROM品でもいけるだろうとこれ買ってみました。数ヶ月前ですが...
東芝のTMP90C840N-1351、1989年の日本製のようです。
DIPなのは良いのですが、64ピンのシュリンクDIPですのでユニバーサル基板で扱うにはちと難がありますね。サンハヤトからシュリンクDIPの周りに2.54mmのユニバーサルパターンの配置されたのがあるのでそれを使うつもりです。EMILY Board使うからそれで十分収まるでしょう。
80C188XL
Intel 8087
これも何かのついでに買ったまま忘れていました。
IntelのD8087-1、数値演算コプロセッサです。-1と付くので10MHz品ですね。
これ今でこそ何かのついでに買えますが、現役当時はとても気軽に買えるシロモノではありませんでした。ちょうど手元にあった1983年のトランジスタ技術の広告によると、8086(5MHz)が約5,000円なのに対して8087は約100,000円の値がついていました。
8086/8088搭載のパソコンには8087用のソケットが用意されていることも多く、一パソコンユーザが買ってきて挿すこともあるデバイスで、パソコンメーカからも「純正品」として供給されていました。
TMS9900NL
TMS9902と一緒に入手したものです。
Texas InstrumentsのTMS9900NL、以前取り上げたTMS9900JDLのプラスチックパッケージ版です。
デートコードらしき数字が「8323」と「9035」と2通り記載されていますがどちらでしょう?
フィリピン製です。
キズが多くて中古っぽいですが、妙に綺麗なものよりリマーク品の可能性低そうでかえって安心かもしれません。
TMS9902
EMILY Boardの12/16ビットワード対応を始めたのですが、意外に大規模な変更になってしまってだいぶ時間がかかりそうです。
ということで今回は最近入手したデバイスを取り上げようと思います。
Texas InstrumentsのTMS9902ANL、ACC(Asynchronous Communication Controller)と呼ばれるものです。いわゆるUARTですね。
この手のデバイスで18ピンというのは少ないですが、これはパラレルバスではなくCRU(Communication Register Unit)というシリアル通信でCPUと接続するためです。それでも10本ほどの線が必要ですが...
CPUとの接続がこのように特殊なためTMS9900ファミリ以外には使いにくいと思います。
キリル文字型番の2764
本記事は「ロシアの2764」というタイトルで公開していましたが、ロゴを元に調べたところウクライナ製らしいということがわかり(リンク参照)、タイトルも含め訂正しました。
8080と一緒に買ったキリル文字型番のUV-EPROMです。
2764相当品です。デートコードは「9305」なので1993年でしょうか。