近代科学資料館 (第1回)

2018-03-20 23:59 — asano

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実際に見学に行ったのは一年半ほど前なのですが、古い計算機関係としては外せない博物館なので何回かに分けて取り上げたいと思います。

近代科学資料館
東京理科大学の近代科学資料館、ここの計算機コレクションはおそらく日本一の数でしょう。

計算機といっても必ずしも電子計算機とは限りません。数を記録するために結び目を作ったロープからパソコンまで、ありとあらゆる計算のために人類が作ったものが集められています。

ソロカル
算盤と電卓を一つにした「ソロカル」、説明には「加減算に便利なそろばんと乗除算に便利な電卓を組み合わせた」とあります。

Intel D27C513

2018-03-18 23:45 — asano

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これは前に27C512のところでちょっと書いた27C513です。

D27C513
Intel製のD27C513-200V10、512kbit(64k×8bit)のUVEPROMです。アクセスタイム170ns, 200ns, 250nsとラインナップがあったようで、これはその真ん中のものになります。

27C512のところで書いたように512kbitという容量は1つで標準的な8ビットプロセッサのメモリ空間を埋めてしまいます。当然RAMも同じ空間に配置しなければならないので何らかの細工が必要になってきます。

2N3904と2N3906を買ってみた

2018-03-17 23:45 — asano

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大定番トランジスタの2SC1815,2SA1015がディスコンになってだいぶ経ちます。まだ普通に入手可能とはいえ、いつまでもというわけにはいかないので代替の候補を買ってみました。

2N3904と2N3906
左はNPN型の2N3904、右はPNP型の2N3906です。これはJEDEC型番ですね。

万能基板に手配線がほとんどなのでリード部品が良いのですが、日本メーカは基本的にリード部品からは撤退方向なので選択しづらくなりました。最近では海外製トランジスタの入手も問題ないですし、同じ型番を複数メーカが供給する体制なので長く入手できるだろうと期待して選択しました。
もちろん海外製の2SC1815/2SA1015互換というのも選択肢としてあり得るわけですが、日本向けのものより世界で使われているものの方が安心できそうに思えます。

手持ちのROMを読んでみた

2018-03-16 23:42 — asano
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せっかくROMライタもあることですし、昔使っていたROMを読んでみることにしました。何か懐かしいものが書かれているかもしれません。

UVEPROM
実際に使った記憶のある 2764, 27128 を集めました。あとTMM323C(2716)もライタを作ったことがあるので何か書かれているかもしれません。

まずは 2764(ほとんどが三菱のM5L2764K)です。これはZ80ボード3号機に使ったもの、MC68kボードも初期はこれを使っていたかもしれません。

見つけたものを片端から読んでみましたが、残念ながらすべてブランクでした。

4000シリーズ

2018-03-14 23:50 — asano

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このところ汎用ロジックを取り上げることが多いですが、今回もCMOS汎用ロジックICです。

4000シリーズ
最近では存在感が失われつつありますが一部品種は今でも現行品な4000シリーズCMOS汎用ロジックICです。

このシリーズは低消費電力なこと以外に、電源電圧範囲が3V~18V(メーカによっては20V)と広く乾電池電源を安定化せずにそのまま使えるため工作の入門用に広く使われました。今でも「高電圧ロジック」などと呼ばれて残っています。

一方で遅延が大きく高速回路には使いづらかったのでマイコン回路などでは出番は少なくなりました。

後に高速化されたときはCMOSの高速化というより、74シリーズTTLの低消費電力化という意味合いが強かったからかこの4000シリーズの番号体系ではなく74シリーズのものが使われました。ただ多入力NORゲートや多段のリプルカウンタ・アナログスイッチなど74シリーズには無いものも結構あり、74HC4xxxの型番で引き継がれているものもあります。

P2000C (分解編)

2018-03-12 23:34 — asano

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以前紹介したDVDプレーヤP2000Cの内部を覗いてみました。

内部
まずはトップカバーを開けてみます。

右側は電源、残りのスペースのほとんどをドライブが占めています。
ドライブはプラを多用した構造で、金属部品は必要最小限といった超コスト重視なつくりでした。

メイン基板はドライブの下にあるようです。

さて、ここまでは簡単だったのですが、この先が大変でした。

何はともあれ基板を拝みたいのでドライブを外さなくてはなりません。底板に4本のネジで固定されていたので外したのですが、取れる気配がありません。

まだネジが残っているのか見ようとしても見えないのです。前後はパネルがありますし、底板の左右が上に折れているので横からも見えません。

Signetics N8T380N

2018-03-11 21:16 — asano

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先日のHD2501に続き、最近見かけない汎用ロジックのシリーズを取り上げます。

N8T380N
SigneticsのN8T380N Quad Bus Receiver with Hysteresis-Schmitt Triggerです。名称からはわかりませんが、2入力のNORになっています。

この8Tシリーズは主にインターフェイス系の機能のデバイスで構成されています。まとまった資料が少なくて不明なことが多いのですが、わかっているかぎりを一覧にしてみます。

Hitachi HD2501P

2018-03-09 21:50 — asano

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これまたジャンク箱から出てきてた古いICです。

HD2501P
日立製のHD2501P、「HD」ということはディジタル系のICで、1974年40週に製造でしょうか?

実は「7440」はデートコードではありません。

ちなみに機能はというと「Dual 4-Input NAND Buffer」です。

Texas Instrumentsはこの機能のICにSN7440という型番を与えています。

つまり「7440」はSN7440の互換品ですよということだったのです。

現在ではSN74シリーズの番号は一般化しており、どのメーカも当然のごとく型番に含めていますが、以前は各社独自の型番を使用していました。

以下にSN7440相当品で「7440」以外の型番の例を挙げてみましょう。

ZIPなDRAM

2018-03-06 23:11 — asano

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以前、LBP-A404EMicroline 801PSで取り上げたことのあるZIPのICの未実装品を見つけました。

MB81256-10
富士通のMB81256-10PSZ、256k×1bitのDRAMです。DRAMとSDRAMで紹介したMB81256-15と同じもので、こちらは「-10」ですからアクセスタイムが100nsの高速版ですね。

型番の「PSZ」がパッケージがZIPであることを表していますが実物へのマーキングはされていません。見ればわかるので省略したのでしょうか。

ガスメーターの交換

2018-03-04 21:41 — asano

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今日はガスのメーター交換がありました。事前の案内には昼から夕方くらいの大雑把な時間しか書かれていない...

交換前
これが交換前のものです。

「マイコンメーター」などと呼ばれていますが、メーター機能自体は機械式です。

では何がマイコンなのかというとガスの流量を常時監視していて異常を検知するとガスを遮断して事故を防ぐのだそうです。その他、地震を検知しても遮断するようです。

左上の黒いツマミのようなものはリセットスイッチで、キャップの中にボタンがあります。