パーソナルなコンピュータのグラフィック事情 (第5回: 640x200)
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前回書いた専用モニタの登場で640×200ドットのグラフィックスの実現は目前となりました。残るはメモリ容量とその大容量メモリを書き換えるCPUパワーの問題です。
この頃サードパーティーからグラフィック機能を追加するハードウェアがいろいろと発売されました。
HAL研究所のPCG (Programmable Character Generator)は文字フォントを自由に定義できるようにしたものです。定義できるのは128個までなのでTMS9918のグラフィック2モードのように画面中に並べることはできませんでしたが、ゲームのキャラクタを表示するのに都合よく、対応したソフトウェアも多くありました。
PC-8001用にはFGU-8000/8200というモノクロですが640×200ドットのグラフィックを実現するユニットもありました。
メモリ容量の進歩は早いので解決は時間の問題です。1981年ごろからは富士通のFM-8やNECのPC-8801といった640×200ドットでドット毎に(制約なく)8色が使えるパソコンが発売されます。そしてこれが日本のパソコンの標準的なグラフィックとなり、その後の多くの機種が追従していくことになります。