準出土品
出土品が自宅から出てきたものなのに対し、こちらは自宅以外で見つけた掘り出し物たちです。
Z8671
前から欲しいと思っていたBASIC内蔵マイコンのZ8671が手に入りました。
オリジナルはもちろんZilogのZ8671、これはSGS製のセカンドソース品ですね。2kBのマスクROM内蔵のZ8601にTiny BASICを格納したものです。
「A」が付かないので8MHz品、プラスチックパッケージで動作温度範囲は0~70°Cのものです。
これにRAMを接続してターミナルを用意すればBASICが使えます。
さらにBASICプログラムをROM化することもでき、決まったアドレスにROMを用意すれば自動実行されます。速度が問題にならなければBASICで組み込みシステムもできるわけです。
RCA CDP1823
去年買ったまま忘れていたデバイスを発見、CDP1824Eの同類です。
RCAのCDP1823CE、型番からわかるとおりCDP1802ファミリの一員です。これもSRAMでCDP1824より番号は若いですが容量はこちらの方が上で128×8bitの1kbitあります。
マーキングが少し傾いているようですが、古いものではよくある事ですね。ロゴマークも通常フォントで「RCA」とあるだけであっさりしています。
左のピン跡のところは顔のようになっています。もちろん顔文字ではなく山の向きと点の数で何かを表しているのだと思いますが、それ以上は不明です。
1ピンマークも数字の「1」がエンボスになっています。
AMD Am9511A APU
浮動小数点プロセッサのところにIntel 8231Aがありますが、オリジナルを手に入れました。
AMDのAm9511ADC、APU(Arithmetic Processing Unit)と呼ばれていたものです。1986年製のCERDIP品です。
残念ながら2MHz品(3MHz品は末尾がA-1DC、4MHz品はA-4DC)ですが、今さらパフォーマンスを求めはしないので別にいいかな。
これは裏側、フィリピン製であることがわかりますね。
Z8036
Z8036は以前「Zilog Z8036/8536 CIO」で取り上げましたが、最近さらに入手していました。
SGSのZ8036B1、イタリア製です。5桁のコードはよくわかりませんが1988年製でしょうか?
このSGS製というのはあまり見かけませんが、以前Z80 SIO/DARTのところでZ80 SIO/0を出しました。
あれはツルツルパッケージでしたが、これは梨地になっていますね。
Z80 CPU 再び
Z80 CPUは以前も取り上げましたが、その後手に入れたものを紹介したいと思います。
最初のこれはZilogのZ8400A DSHです。
私が初めて単体で買ったCPUがZ80でしたが、1983年のことなので普通に秋葉原などの店頭で売られているものは既にプラスチックDIPの時代になっていました。なのでこのようなCERDIPを入手したのは最近になってから、それも海外から中古品を探してです。
「A」はクロック4MHzを、「D」はパッケージのCERDIPを、「S」は動作温度範囲が0~70°C(つまり民生用)を表します。「H」はちょっと探してみた限りではわかりませんでした。
1820-2151
怪しいHM6264
最近手に入れたHM6264ALSP-12が明らかに塗りなおしましたという怪しい代物だったので手持ちを並べてみました。
一番上は約30年前に国内で入手したもの(秋月だったように思いますが確証はありません)、Z80ボード3号機に載っていたものを撮影のために拝借してきました。「L」が付かないので低消費電力版ではありませんが、バッテリバックアップしないのであれば関係ありません。1986年製のアクセスタイム150ns品です。
中段は最近国内で購入したもの、1992年製の120ns品です。写真ではわかりにくいですが上面のみ黒が濃くて光沢があります。一度塗り潰してからマーキングし直したようにも見えるのですがどうでしょう?
SBC6809に使いましたが今のところ動作に異常はなさそうです。
Intel 1702A
まさか手に入るとは思っていなかったものですが、少し前に入手しました。
IntelのB1702A、最初期のUV-EPROMです。ガラスがすりガラスになっているのと上から貼ってあるのが最近のものとは違いますね。これはCERDIPですが他に白いC1702Aもあって、本当はそっちが欲しかったのですが...
世界で最初に商品化されたUV-EPROMは1971年にIntelが発表した1702でした。容量は256×8bitの2kbitで、初めての消去可能なPROMだったはずです。
この1702Aはその改良版で、書き込み条件が若干緩和されています。