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スマートメディア

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メモリカードの中でSDカードやメモリースティックは今でも使われていますが、スマートメディアは過去のものと言ってもよいでしょう。

スマートメディア
発見したスマートメディア、切り欠きから3.3V仕様のものとわかります(5V仕様なら切り欠きは右側)。

スマートメディア RAWアクセスツールでも書いたように半導体の特殊パッケージ扱いなのでマーキングも半導体と似ています。「JAPAN 9907HAK」の9907はおそらくデートコードで、1999年製ということでしょう。

SIMM ふたたび

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SIMMは前にも書きましたが、今回見つけたのはおそらく最も小容量のSIMMだと思います。

256kB SIMM
30ピンの256kB SIMM、これより小さな64kBとか16kBなんかは見たことありませんね。

構成は256k×8bitなのでバス幅に応じて2枚とか4枚単位で使用します。PCマザーボード等ではSIMMスロットが8つとか並んでいるのが普通でした。

ハンディスキャナのインターフェイスボード

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ハンディスキャナのインターフェイスボード出てきました。

表面
ホストインターフェイスはISAでした。

左のPLCCがコントローラでしょう。「EICI022700」「TM0700A1000A」「T39419.4」「9333」とありますが正体不明です。最後の「9333」は1993年第33週製造でしょうか。多くのピンがそのままISAのカードエッジに接続されています。

右上にある小さなICはPhilipsの74HCT14D Hex Inverting Schmitt Trigerです。位置などから考えてスキャナからの信号の整形用でしょうか。

ISAではもう使うことも無いでしょう。

Planex FX-081X

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GbEに移行するまで家で使っていたスイッチングハブです。

FX-081X
PlanexのFX-081X、10BASE-T,100BASE-TX対応のスイッチングハブです。8ポートの電源内蔵のもので、ケースはプラスチック製です。

プラスチックのものは長く使っていると熱で変質して茶色くなったりして不安を感じるのでなるべく避けているのですが、どうしてこれを選んだのかわかりません。変色前に移行して役目を終えたので結果的にはOKだったのですが。

オルゴール (SVM7943使用)

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昨日のSVM7910版に引き続き、SVM7943によるオルゴールです。これらは一緒に出てきました。

基板 表面
使用ICはやはり精工舎のSVM7943COBCOE、8曲入りのものです。

SVM7910に比べて外付け部品が大幅に減っているのがわかりますね。
ICの奥に見える抵抗とトランジスタはスピーカ駆動用のものなので圧電サウンダのみを使用するのなら必要ありません。VRはテンポ(と音程)を調整するものなので固定Rでも問題ありません。
押しボタンスイッチはキーボード用のちょっと良さそうなモノですね。

発見したときは圧電サウンダが失われていたので付けました。あとは電池ホルダへの線が外れていたのを修理しただけで動作しました。
音は... 正直SVM7910の方が良かったです。

オルゴール (SVM7910使用)

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前にAY-3-1350を使ったオルゴールを載せましたが、これはそれより前のものです。

基板 表側
電池ホルダとスピーカが失われていますが、オルゴールの基板です。

メインのICは精工舎のSVM7910、世界初のメロディICとのことです。メロディが2曲がROMに内蔵されていて、他にチャイムも入っていたように記憶しています。内蔵されている曲によってサフィックスが付けられており、この「CF」は何だったかな? かなりの種類が出ていたと思いますし、数がまとまれば特注も可能だったようです。

M48T18 Timekeeper SRAM

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しばらく「パーソナルなコンピュータのメモリ事情」を書いてきましたが、今日からいつもに戻ります。

M48T18 上面
STMicroelectronicsのM48T18-100MH1 Timekeeper® SRAMです。

これはRTC (Real Time Clock)とSRAMを一体化したもので、外部とは8k×8bit SRAM同等のインターフェイスになっています。ピン配置も一般的な64k SRAMとそっくりです。

パーソナルなコンピュータのメモリ事情 (第8回: 80386以降)

日本ではPC-9801RAから(PCではPS/2の一部から)搭載された80386になるとCPUのメモリ空間は4GBとなり、しばらくこの4GBの時代が続くことになります。
しかし当時本当にありがたかったのはメモリ空間が増えたことより、仮想86モードが使えるようになったことでしょう。プロテクトモードにいながら8086互換の環境を提供できるようになり、ソフトウェアのみでメモリの再配置が可能になりました。

これにより1MB超にあるメモリの好きな部分を1MB内の好きなエリアに割り当てることができます。これはコピー操作を伴わないので時間はかかりませんし、同じメモリを複数個所にマップしても矛盾は生じません。

  1. ソフトウェアのみでバンクメモリをエミュレーション
  2. ソフトウェアのみでEMSをエミュレーション
  3. 拡張ROMエリアなどメモリ未実装のエリアにメモリを割り当てる

といったことが可能です。1,2ができるので増設メモリはプロテクトメモリ用のみですべての機能が実現できるようになるのでメモリボード選択の悩みもなくなります。3はメモリ管理チェーンに組み込むことでドライバや常駐プログラムのエリアとして使うことができます。

パーソナルなコンピュータのメモリ事情 (第7回: 80286期)

80286が使われるようになるとCPUのメモリ空間は16MBありますのでメモリ問題は解決(一時的なものなので先送りと言った方が良いかもしれません)したかと思いきや、そう簡単ではありませんでした。

80286にはリアルモードとプロテクトモードという2つの動作モードがあります。リアルモードでは8086のソフトウェアがそのまま動作しますが、メモリ空間は1MB (実は「+α」があり、後で出てきます)のままです。リセット後は自動的にリアルモードになるので特別なことはせずに高速な8086として使用できます。一方プロテクトモードでは16MBのメモリ空間が使えますが、ソフトウェアの変更が必要になり、OSもMS-DOSは使えず専用のもの(OS/2など)が必要になります。

ここで皆がOS/2へ移行していれば良かったのですが、DOS互換機能に難(後に80386で解決)があったこともあり多くの人が移行せずDOSを使い続けたためメモリ問題に悩まされ続けることになります。
MS-DOS環境で大きなメモリを使う工夫は8086時代の延長ですが、新たなものも加わりました。

パーソナルなコンピュータのメモリ事情 (第6回: 8086後期)

8086/8088に移行して1MBというメモリ空間を手に入れましたが、すぐに不足をきたすようになります。

PC-9801の発売から4年後のPC-9801VM21で標準搭載のメインメモリは640kBとなり、拡張は限界に達しました。同じ頃、メモリ空間が16MBの80286搭載の上位機種も発売されていますが、8086やV30(NEC製の8086改良版でメモリ空間は1MBのまま)の機種もラインナップとして残りました。また従来機を640kBにまで拡張して使い続けるユーザも多くいました。
これらの機種でも大容量のメモリを使いたいということでいくつかの方式が考えられました。

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