パーソナルなコンピュータのサウンド事情
以前「メモリ事情」を書きましたが、今回はサウンド事情について書いてみたいと思います。
- 初期のサウンドの目的はエラー等の発生時に注意を促すことでした。これならビープで事足ります。
最も簡単なのは一定の周波数の信号(通常何らかのクロックを分周するが、専用の発振回路でもよい)をソフトウェアでOn/Offして一定時間鳴らす方法です。長さもハードウェア処理でも良いのですが、ソフトウェア処理ならハードウェアは1ビットの出力ポートとゲート1つで済むのでこちらが選ばれることが多かったです。PC-8001や初期のPC-9801シリーズなどがこの方式でした。
PC-8001ではOn/Offを高速で切り替えることによって音楽らしきものを鳴らすというテクニックがありましたが、ビープの2.4kHzが混ざってしまうこと、表示のためのDMAによりCPUが停止する期間があり正確な周期でOn/Offできないことから、濁った音しか出せませんでした。