アナログ・デバイセズ
資料の捜索していたらアナログ・デバイセズの石がいくつか出てきました。
一つ目はAD533KDです。だいぶ腐食が進んでいますが型番は何とか読めます。
「K」は誤差のランクを表し、±2.0%の「J」・±1.0%の「K」・±0.5%の「L」があります。末尾の「D」はセラミックDIPを表し、他にメタルカンの「H」もあります。
上のは2行目のデートコードが判読困難ですが、まとまって出てきたことから下と同じく「7833L」ではないかと思われます。
このAD533ですが、データシートによると「Low Cost IC Multiplier, Divider, Squarer, Square Rooter」とあります。乗除算・平方・平方根の演算器なのですが、社名からも想像できるようにアナログの演算器です。
内部は乗算器と差動アンプから構成されています。
Ricoh RP2A03
容器文化ミュージアム
先日、容器文化ミュージアムなるところに行ってみました。
場所は山手線の五反田か大崎から歩いて10分弱、私は五反田から歩きましたが昔通っていたこともある道でちょっと懐かしかったり。オフィスビル1階の片隅にあります。
平日しか開館していないのですが、昼頃行ったら昼休みを利用して来ていると思われる方が多くいらっしゃいました。入場無料ですしそう広くもないので近くにお勤めならフラっと見学できるのではないでしょうか?
ちょうど2019年12月23日から2020年2月21日までの期間で企画展「なんか、ちがう。パッケージデザインの役割展」を開催しています。
まずは企画展からいくつか見てみましょう。
Intel P2114
2114は以前にも取り上げていますが、Intel オリジナルが出てきたので再度書くことにします。
IntelのP2114A-4、1024×4bit構成のSRAMです。
ピン数は18ピン、内訳は電源に2本・アドレスが10本・データが4本・CEとWEとなります。
データシートによると「-4」はアクセスタイム200ns品のようです。今の感覚からするとかなり遅く感じますが、450nsや650nsなどというのが普通にある時代のものですのでそう遅いわけではありません。
マーキングはレーザのように見えますが、最近の見にくいものと違って読みやすいので助かります。彫りが深いせいでしょうか。
Micron IS32A
しばらく前になりますがMicron TechnologyのIS32Aという変わったデバイスを見かけて思わず買ってしまいました。
外観からして変わっています。透明な窓付きパッケージですがUV-EPROMではありません。
ピン数は16ピンで、各ピンの名称は以下のようになっています。
W65C02続報
動かないまま保留しているWDCのW65C02ですが、先日efialtes_htnさんよりVihを満たせていないのではないかとのコメントを頂き、入力ピンの電圧を確認してみました。
- BE, RDY, SOB
これらはVihとしてVDD×0.7 = 3.5V以上を要求しますが、10kΩでVDDにプルアップされており問題ないと考えられます。実測でもそれぞれ4.98V, 5.00V, 4.98Vと問題ありませんでした。
NCR65C02A
CPU判別法(6502編)のもう一つの未入手品、NCR65C02が到着しました。
NCR65C02A、1986年製のようです。「A」付きということは2MHz版ですかね。
CMOS化に伴って命令が拡張されているものの、Rockwellの追加命令は含まれていないというものです。普通に使うならわざわざこれを選ぶ必要はありませんが、CPU判別ルーチンの確認用ということで敢えて入手してみたものです。
ちなみにこの「NCR」というメーカ、後にPCIバス用のSCSIコントローラで有名になりました。
MUTIF09
Universal Monitorを移植しようと組み立てたMUTIF09、他の石も載せてからと思っていましたが時間かかりそうなのでとりあえず現状です。
MUTIF09はKasumi YOSHINO(JA1UMI)氏のシングルボードコンピュータボードで、資料はBOOTH・プリント基板はオレンジピコショップにて入手可能です。Universal Monitor移植に最低限必要なもの(と手持ちがあって迷いのないものの一部)を搭載しています。
それでは基板上の部品を見ていきます。